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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第420話】
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オータムだけか……居るのは」

「……カーマインか。 な、なあカーマイン……」

「あぎゃ?」


 リビングにはオータムが一人居て、スコールの場所を訊く前にオータムが側までやって来る。

 熱っぽい視線を送ってくるオータムに、怪訝な表情を浮かべるカーマイン。


「そ、そんな顔するなよ……。 な、なぁカーマイン……ま、また……抱いてくれない……か?」

「あぎゃ?」


 何を思ったのか、オータムはカーマインに抱かれる事を望んでいた……だが、カーマイン自体はその気は無く――。


「……悪いが、前に抱いたのはてめえの罰で抱いただけだ。 俺様にだって気の乗らない日はある、出直しな……。 まあどちらにせよ、暫く日本に居ないから抱きようもねぇがな、あぎゃぎゃ」

「そ、そぅか……。 ……スコールならさっきまでエムの部屋に居て今は自室に居る」

「成る程。 ……オータム、サンキュー」


 カーマインのお礼の言葉に、ギョッとするオータム――罵倒されることはあったが、お礼を言われたのは初めての事であり、どぎまぎしてる間にカーマインはリビングから居なくなってしまった。

 軽くため息を吐くオータム――ソファーに座ると、飲み掛けの白ワインに口をつけてそれを一気に飲み干した。

 一方のカーマイン、スコールの部屋にノックも無しに入ると開口一番。


「スコール、悪いが俺様は明日から暫く日本を離れる。 ボスが俺様を呼んでるのでな」

「……そぅ、わかったわ。 暫くは作戦行動は無いし……今は篠ノ之束博士の所在を調べるのが優先だしね」


 髪をかきあげると、きらきらと靡く金髪――一糸纏わぬその後ろ姿、魅惑的なヒップラインにカーマインの性欲が掻き立てられるが、無駄な体力消費は避けたい。

 そう考え、かぶりを振るとカーマインは――。


「あぎゃぎゃ、篠ノ之束と接触する前には戻るさ。 ……とりあえずスコール、お前はゴールデン・ドーンの修復を急ぎなよ」

「えぇ、勿論よ。 ……じゃあね、カーマイン」

「あぁ、まあそんなに時間は掛からねぇと思うがな、あぎゃ」


 窓から外を眺めるスコールに対して、手を振り部屋を後にするカーマイン。

 残されたスコールは、表情そのままで摩天楼の光を眺めるだけだった。

 カーマインは部屋から出ると、喉の渇きを少し感じ、一旦リビングへと足を運ぶ――ソファーで寛ぐオータムを他所に、冷蔵庫中にある高級天然水に口をつけ、渇きを潤すとそれを直す。


「さて、そろそろ行くかな……」

「……そ、そうか。 べ、別にお前を待ってる訳じゃねぇが……早く戻れよな」

「あぎゃぎゃ、まあ呼び出しも多分報告を兼ねての事だろうからな、多分そんなに
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