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『自分:第1章』
『児童養護施設留置』
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8月31日、最後迄行きたく無いと抵抗したけど強制連行。
結局、家の外観した園児が沢山居る東の施設になった。
一番行きたく無かった所。


車の窓が割れるかと思うくらい凄いヒョウと、ダブルに架かった虹の衝撃のお出迎えだった。


施設の裏には、園長の家、寺、山、池、空海の像、桜の木で突く鐘。

施設敷地内には、一般の児童館も在る。
裏の寺の近くには一般の保育園も在った。
施設と同じ名称が付けられてた...
すべて、園長のモノらしい...
だからか、この土地では、施設やからって差別は特に無さそうな印象を受けた。


見るからに吐きそうな『綺麗な家』『温かいマイホーム』をコンセプトにしてそうな3棟の家。


零那は園児ホームに入所らしい。
なんで?
あんなに子供大嫌いや言うてたのに。
そもそも家が嫌いや言うてたのに。
イジメか?
トラウマなんか関係無いって?
施設の事情、大人の事情に従えって?


此処に連れてこられた時点で更なる不信感と絶望に満ちてた。


こんなんやったら刑務所行った方が良かった。
本気でそう思った。


児童には担当職員が必ず付く。
何かあれば担当と一緒に動く。
そんなシステムらしい。
気に入らん。



担当と中学に挨拶しに行った。
担当は茶髪の若い女。
何の期待もして無いけど、こんな奴に何が解って何が出来るんぞ!って思った。
話し方も内容も行動も全てが無神経そのもの。
カンに障る。
必要な事以外は完全無視を徹底した。


中学教師は、施設から通う子を沢山見てきてるから、ムスーッ!っとしてる自分を見ても慣れてるような対応。
余裕かましくさって...って腹立ったくらい。

柔道か何かの職員で、生活指導やったんかな?
普段は関わることのない職員だった。


今更誰かに心を開くつもりは無い。
真実を話しても信用してくれんのに。
警察、検察、裁判関係者、職員すら...零那を疑ってるのに...
虚言癖でも持ってるかのように言われてた。


心理判定担当の人は、保護所で零那がバスケのシュート練習してたらボ-ル取ってきたり、何だかんだとカウンセリング以外でもチョッカイかけてきてた。

唯一、解ってくれてたんやと思う。
心理を見抜く、それが仕事なんやろうし?
それとも解らんから接して来てた?
解らんけど...


施設入所してからも殆ど毎日帰宅後に聴取は続いた。
心理判定やテスト、カウンセリングも、この施設専属で居る人がする事に。
てか、何?
零那はそんなに異常なん?


知らん間に精神鑑定とかもやらされてたりするんやろか?
だったら笑えるのに。
異常者扱い?
精神病院の方が良かったって?

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