4話:零崎舞織の人間交流T
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」
何やら考え込む平次。ふと、平次の後ろにいる人物に気がついた。
「あ、俺は杉村弘樹です。あなたはプログラムの事知ってますか?」
「え、何のプログラム?」
またよくわからない単語が出てきた。高校生探偵にプログラムに、さっきのノートの呪いか何かだろうか。
「えっと、BR法って言って、毎年定期的に全国の中学校から選ばれた一クラスが殺し合いをさせられる法律があるんですけど、その殺し合いのことをプログラムって言うんです」
「すいません。日本にそんな法律はありません」
「あ、あと国の名前も日本じゃなくて大東亜共和国なんですけど・・・」
「本気で言ってるんですか!?」
「いや、実際俺もそれに参加させられて・・・死んだはずなんです」
ちらりと平次に目配せする伊織。だが平次も無言で首を振る。
◆
しばらく話し合いをして、その内容を纏めるとこうなる。
まず、三人はそれぞれ違う世界からやってきた。
そうとしか考えられない。平次が言うには今伊織たちがいる探偵事務所は殺し合いの参加者の中の一人、毛利小五郎がやっているもので、日本で一番有名で知らない者がいないという探偵事務所だという。しかし伊織も杉村もそんなものは知らない。杉村の言っていたプログラムも大東亜共和国民なら知らない者はいないと言っているが当然二人とも知らない。そもそもそんな国名を知らない。
平次はまだ信じられないらしいが、三人がそれぞれ違う次元から来たことはもはや明白のようだ。
「まあ今は殺し合いを何とかするほうが先やな。二人ともこの中に知り合いはおるか?」
そう言って名簿を見せてくる平次。
杉村は稲田瑞穂、川田章吾、桐山和雄、相馬光子、坂持金発の名を上げた。
「でも、桐山と相馬は前のプログラムで殺し合いに乗っていたし、坂持はプログラムの監督でした。絶対に信用出来ません」
「そうか。姉ちゃんは?」
「あーっと、知り合いは潤さんと双識さんと人識君なんですけど・・・」
面識は無くとも零崎姓の家族はいる。零崎軋識と零崎曲識。
「そいつらは信用できるんか?」
伊織はまた返答に困る。伊織にとっては大事な家族でもその素性は殺人鬼だ。伊織からしたら一般人である平次や杉村にとって信用できるかどうかはわからない。もしかしたら既に何人か殺していてもおかしくはないのだ。
「どうでしょう・・・」
しかし、哀川潤は別だ。
「あ、でも潤さんは絶対に乗らないですね。色々と凄い人だから、きっと殺し合いも何とかしてくれるはずです」
「ほお、それは頼もしいな。俺の知り合いの中にも凄いのがおるで。江戸川コナンっちゅうガキでな。何人も殺人犯捕まえとる。頭も俺と同じぐらい切れるし」
その他にも、元刑事の私立探偵だという毛利小五郎。その娘で空手の都大会の優勝者で、そ
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