第二十九話 Jungle
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ルインの隣でサーベルを振るい、メカニロイドを切り捨てるディザイア。
彼の心は歓喜に満ちていた。
その時、隊長のエックスからディザイアに通信が入る。
内心舌打ちしながらも通信を繋げる。
エックス『ディザイア。何故お前がルインと一緒にいる?そんな命令はしていないはずだが?』
ディザイア「これはこれはエックス隊長、私は無断でついて来た訳ではありません。ちゃんと副隊長の許可は頂いているので…」
エックス『レプリフォースは甘くない。お前は確かに強いが、レプリフォースは戦闘のプロだ。直ぐに戻って来るんだ』
ディザイア「ご忠告、ありがとうございます隊長。ですが、今の私の実力は特A級のそれに比類します。過去の大戦の時のようにあなたに頼るしかなかった時とはもう違います。今は、私でも充分やれるんですよ」
エックスとの通信を切るとルインを追い掛けるディザイア。
ルイン「どうしたの?」
ディザイア「いえ、何でもありません」
基地の中間地点まで来ると警備も厚くなり、ますます攻撃が激しくなるが強行突破する。
途中で蜘蛛の巣のようなメカニロイドがいたが、破壊できないことを確認すると跳躍して通り越す。
そして最後の蜂の巣のような装置を破壊し、奥にある扉に入ると大型のビーム兵器があった。
そこから蜘蛛を模したレプリロイドが現れた。
ルイン「スパイダス…」
スパイダス「ルインか…久しぶりだな…最後に会ったのはシグマが反乱を起こす前だな」
ルイン「レプリフォースに転職したんだって?そのベレー帽、似合ってるじゃん、格好いいよスパイダス」
スパイダス「ありがとう、今ではゲリラ部隊の隊長だ。」
ルイン「今、レプリフォースが何をしているのか分かってるんじゃないの?」
スパイダス「…まあ、な………」
正直に言うと今回の戦争はカーネルが大人しく投降しなかったから起きたこと。
スパイダスも若干ながら、疑問を感じていたが…。
スパイダス「だが、今の俺はイレギュラーハンターではない。レプリフォースの軍人だ。主と認めたカーネル殿やジェネラル殿を裏切ることなど出来ん」
ルイン「残念だよスパイダス。」
ZXコンポジットをセイバーモードに切り換えて構えるルインにスパイダスは油断なく見据える。
純粋な戦闘力では自分が負けている。
しかし手段を選ばなければ勝機はある。
スパイダスは蜘蛛の糸を伸ばし、木へと移動する。
ルイン「っ!!」
スパイダス「此処を通すわけにはいかん!!だが、実力はお前の方が俺より上…。悪いが手段は選ばん!!」
忍びとして一流であるスパイダスは、姿を隠すと同時に気配を完全に消した。
ルイン「(気配が完全に消えている…流石だね…スパイダス)」
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