第三十一話
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「……………」
冥琳の言葉に蓮華は何も言えなかった。
「それで……どうするのじゃ策殿?」
「………美羽達の同盟を破棄するわ。そうしないと、孫呉の未来は無いわ」
雪蓮はそう断言した。
「穏。悪いけど、使者の役目をお願いするわ」
「はい〜。分かりました〜」
陸遜(穏)は頷いた。
それから二日後、建業と洛陽から使者が来た。
「……とのことに雪蓮様は大変申し訳ありませんが同盟を破棄するとの事です〜」
建業の使者は何と陸遜。
………あれは超弩級の破壊力なんだが……。
「……分かったのじゃ。雪蓮がそう判断したのじゃ。妾は何も言わん」
「はい〜。本当にすみません〜」
陸遜は申し訳なさそうに頭を下げて、玉座を出た。
そして洛陽からの使者は何と霞だった。
「ウチの主君である董卓様は袁術殿と同盟を結んで反董卓・袁術連合軍に対抗したいと言っています」
玉座で霞が説明する。
「……そうじゃろうな。味方は多い方がいいしのぅ。長門、全軍の出動準備はどうなっておるのじゃ?」
「工作部隊の一部が準備に手間取っていますが、他は準備完了しています」
「……張遼殿。袁術軍は董卓軍と同盟を結んで洛陽で共同戦線を取ろうと思うのじゃ」
美羽は、もう覚悟を決めたようだった。
「分かりました。ならウチは急いで報告に参ります」
「うむ。洛陽で会おう」
張遼は玉座を出た。
「……皆、覚悟はいいかや?」
「既に皆は覚悟していますよ美羽様」
七乃の言葉に皆は頷いた。
「……うむ。これより洛陽へと出発するッ!! 麗羽姉様に思い知らせてやるのじゃッ!! そして勝つのじゃッ!!」
『オオォォォッ!!!』
俺達は叫んだ。
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