第二章
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ある。千二百年は前の帝の話である。
森山国の人達はこの首長にも首を傾げた。呆れもしていた。何しろ千二百年も前の帝である。そもそもその帝の系列が今の帝の系列かということすら容易にはわからない状況である。それで森山国の人達はまず自分達のその帝のルーツを勉強しなおすことになった。
「今の帝は北朝だったよな」
「だよな。南北に別れた時にな」
既にここでかなり複雑なことになっていたがそこからも学ばれるのであった。
「まあそれもあったし」
「しかもな」
この国の帝室の系譜はかなり複雑なものがあった。長い歴史を持っていれば系譜もまた非常に複雑なものになることも当然のことである。
「しょっちゅう代替わりとかしてるしな」
「直系とか。あやふやなところあるな」
「まるで迷路みたいだな」
まさに迷路の如き系譜を見て話すのだった。
「それでも。その帝の母上があの国の方だとしたら」
「まずそこで血が半分だよな」
父と母で半分ずつである。血とはそういうものだ。
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