第三十三話
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んかもう本ッ当にごめんなさい!ご迷惑をおかけして・・・」
白夜がつぶれているからだろう、夜露ちゃんが申し訳なさそうにしてくるが・・・
「いいよ、気にしなくて。これだけの人数がつぶれた時点で一人増えてもで変わらないから。さて、と・・・まずは殺女と美羽からだな」
そう考えながら近づくと、酔っているおかげか殺女からの反射的な攻撃はない。
そのまま二人を抱えて階段を上って行き、その俺を追い越して行った布団が殺女の部屋にしかれるのを見てからそこに美羽を寝かせる。
殺女は殺女の布団に寝かせてから、部屋を出ようとすると・・・部屋の前に、匁がいた。
「どうしたんだ、匁?」
「いや、今日は泊めてもらおうと思ってな。明日の朝、色々と大変だろう」
「それは助かる。それで・・・ああ、殺女の部屋に泊まるのか」
俺は納得して道をあけると、匁は抱えていた布団を敷きながら俺との会話を続ける。
「そうだ。渡しそびれていたが誕生日プレゼントだ。・・・大したものではないが」
「いや、ありがとう。うれしいよ」
「そう言ってもらえると助かる。ああ、それと・・・こっちは依頼の品だ」
そう言ってもう一つの小包を渡すと、そのまま殺女の部屋の扉をとじた。
思ってた以上に、早くこれが届いたな・・・今朝頼んだばっかりなのに。
「あの・・・一輝さん?」
と、そんなことを考えていたらすぐ後ろに夜露ちゃんがいた。
「どうしたの、夜露ちゃん?」
「いえ、その・・・ご迷惑かもしれないんですけど、私もとめていただけませんか?」
ああ・・・さすがに、あんな状態の兄貴を置いていくのは無理、か。
「いいよ。でも、誰の部屋を使おうか・・・」
そう言いながら、俺は他の部屋の状態を確認する。
まず、誰も使ってない部屋は埃まみれでつかえたもんじゃない。
次に、雪姫の部屋には雪姫本人と鈴女にラッちゃん。匁は自分からいったからいいんだけど、そうでないのならアルコールくさい部屋に泊まってもらおうとは思わない。
中学生ならなおさらだし、それ以前に四人も寝ると狭くなりすぎる。
そして、穂積には部屋がない。正確には、この土地自体が穂積の部屋みたいなものだから寝るときは土地に溶け込んで消えるため、部屋が必要ないのだ。
最後に、リビングには白夜、前、拳の三人がいるのでアウト。
「あー・・・俺の部屋、使う?」
「いいんですか?」
「いいよ。他の部屋に泊まってもらうわけにもいかないし。布団は今日洗ったばっかりだから俺のを使ってもいいし、いやなら穂積に聞いてくれれば来客用のが出てくると思うから」
そう言って階段を下りて行こうとすると、服を掴まれて止められた。
「どうしたの?まだ何か聞きたいことが
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