第三十三話
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き込まれる性質よね」
「でも、あのコミュ障のお兄ちゃんの知り合いなんて、それくらいしかないんですよね・・・むしろ納得しました」
「そんな性質を手に入れた記憶はないんだけどな・・・そして、妹からコミュ障とはっきり言われる兄って・・・」
どうにか二人が落ち着いてから、席組みになるまでの経緯に元の家のことまで説明したらこんな返事が返ってきた。
大丈夫か、日本。コミュ障が第一席って・・・
「・・・あ、そう言えばまだ挨拶もしていないのにこんな話をしてしまって申し訳ありません。夜刀神夜露、中学三年生です。兄がいつもお世話になってます。本日は、兄を参加させるためとはいえ初対面にもかかわらず参加してしまって、」
「あ、いいよそんな堅苦しいのは。家族いないから、こんな大人数で祝ってもらえてうれしいし」
正直、俺が堅苦しいのが嫌なのでそう言っておく。
「まあ白夜から聞いてるかもしれないけど俺は寺西一輝。名字が変わってる関係で名字で呼ばれるの好きじゃないから、一輝って呼んでくれ」
「分かりました、一輝さん」
承諾してくれたようなので、俺はラッちゃんの方を見る。
「まあそう言うわけで、これがもう一つの秘密だ。隠してたことを納得してもらえたか?」
「・・・一つ、質問いい?」
「なんだ?」
「アンタはアンタなのよね?」
何を言ってるんだ、こいつは・・・・
「何が言いたいんだ?」
「いや、幼馴染が席組みになって、何か一気に遠い人になったような気がして・・・・」
「はぁ・・・今日一日で、それくらいは分かったんじゃないか?」
「そう・・・ね。アンタは相も変わらず、問題児だったわ。さすがは、席組み全員公認の問題児」
そうして、ラッちゃんが元の表情に戻ったのを確認して、俺は部屋の中へと視線を向ける。
「んじゃ、せっかくのパーティーなんだ。全員で楽しもうぜ!」
そう、まだ中に入れていない人間に向けて言った。
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「はぁ・・・何だ、この惨状」
「そうだな・・・前の悪酔いの結果、だろうな」
「まあ、三人無事であったことを感謝しましょう」
「すいません・・・お兄ちゃん、お酒に弱いのにいっつも飲んじゃうので・・・」
そう、部屋の中を見ながら四人・・・俺と匁、穂積、夜露ちゃんの四人で呟く。
そこにあるのは、酔いつぶれた連中。いやもう、何なんだよこれは。
・・・前が全員に飲ませたからなんだよな・・・ついでに言うと、慈吾朗はこんなことになる前に帰った。
「はぁ・・・とりあえず、殺女は殺女の部屋に運ぶとして・・・美羽も、殺女の部屋でいいか」
「酔いつぶれている大人はこの部屋に放置でいいですね。お布団、運んできます」
「あー、な
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