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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第1話『二度目の出逢いと、雪姫の心』
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うどうでもよくなってきたのも確かだ。
「・・・はー。もーいいよ」
しかし、釘はしっかり刺しておく。
「言わなくてもわかってるだろうけど。
オレ本気でキレてたんだかな。もうあんなマネはするんじゃねーぞ」
「うん。絶対にもうしないよ。本当にごめんなさいでした」
深々と頭を下げるまくら。
「あー。んじゃさっさと帰るぞー。みんなすげー心配してんだからよー。……そうだ、まずは連絡を・・・っと」
歩き出しながらケータイを取り出すと、
「・・・ねえ計佑覚えてる?」
「何をだよ・・・ってうぉ!? 電波届いてねーじゃん!」
「子供の頃にさあ、そこの清瀬川に・・・」
後ろをついてくるまくらが話し続ける内容は、計佑が覚えていないものだった。
聴き続けていても思い出せることはなかったし、
正直面白くもなかったのだが、黙って聴き続けててやってはいた。
そこで、懐かしそうに明るく話していたまくらの声のトーンが突然下がった。
「きょっ・・・今日さ・・・」
そこまで言って、まくらの声が止まる。
「・・・なんだよ?」
「やっ・・・だからその・・・今日・・・」
「お前・・・ホントに今日おかしいぞ? マジでどーしたんだよ?」
「・・・それは・・・」
しかし、やはり先をつづけないまくら。計佑は、はぁっと大きくため息をつく。
「とにかく。早く帰るぞ、ホントに。みんな心配してんだから」
ようやく林を抜けたところで、あらためてケータイで連絡をとる。
「あ お袋? まく──」
<b>「計佑っ。あんた今どこにいるのっ」</b>
すごい声でかぶせられ、言葉を続けられなかった。
「とにかくすぐに来なさいっ。第一救急病院よっ!!」
「えっなに、何なんだよ・・・こっちはやっと」
「今連絡があったとこなのよっ。母さんたちもこれから病院に向かうところよっ!! わかったらアンタもすぐに来なさいっ」
由希子がまくし立ててくる。
「何もわかんねーよっ。何で病院なんかに──」
言ってる途中で、ぞわりとした。
──慌てて病院に行かなきゃって・・・そんなの誰かに何かがあったからに決まってる・・・
「誰になにがあったんだよっっ!!」
計佑の声も荒くなった。その声にかえってきた返事は──
「くーちゃんに決まってるでしょっ!!」
プツッ……ツーツーツー……
──・・・は? まくらって・・・え?
狐につままれた気分でまくらを見る。
その時、まくらの身長がいつもより高いことに気づいた。
さっきまで、ひまわりや草木をかき分け前に進むことに注視していて、
まくらの立ち姿を確認したのは今が初めてだった。
──なんで……こいつの目線がオレより上にあるんだ?
見上げてから、足元までを見下ろす。
……そこで、信じられない物を見た。幼馴染の
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