十三話
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「報告します。エヴリーヌ様が、袁紹の館の入り口を突破しました」
それを聞いたリウイは本陣を詠に任せて、月と共に袁紹の元に向かった。
袁紹の館
「エヴリーヌにしては、おとなしい壊し方だな。あいつも成長しているようだな」
「お兄様、早く、エヴリーヌさんの所に向かいましょう」
月とリウイはエヴリーヌのいる所に歩を進め、袁紹の館を進んでいく。
謁見の間
謁見の間では数人の兵に守られている蒼白の袁紹と、エヴリーヌによって既に骸にされた文醜が視界に入った。
「あ!、お兄ちゃんやっと来たんだ。ねえねえ、エヴリーヌあんまり建物壊さなかったよ。えらい?褒めてくれる」
「ああ、よくやったな。偉いぞ」
リウイが褒めるとエヴリーヌはリウイにすり寄って来た。
「えへへ、お兄ちゃん大好き」
リウイはエヴリーヌをあやした後、袁紹に向き合う。
「エヴリーヌ、お前は周りの人間を始末しろ」
「はーい」
「袁紹は俺と月がやる。月、覚悟は出来ているな」
「はい」
月とエヴリーヌの返事を聞いたリウイは剣を抜き、袁紹に向かっていった。
リウイが迫って来た袁紹は、更に蒼白な顔つきになるが、それでも自身に残っている矜恃がリウイに対して虚勢を張る。
「えっ袁家に対してその様な狼藉、身の程を知りなさい」
「この状況で、それだけの虚勢を張れるとはな。しかし、お前の命もここまでだ」
「なっなんですって」
リウイの冷笑に怒りで恐怖を忘れ、剣を手に取り、リウイに切りかかった。
それを剣で受け止めると、リウイは落胆した。
「…お前の剣には重みが無い。少しは期待したが、所詮、家柄しか取り柄が無い落伍者。直ぐに終わらせる」
そう言ってリウイは、剣を袁紹に突き刺し、致命傷を負わせ、月に視線を向ける。
「月、止めを」
「はっはい」
そうして月は袁紹に近づき、懐に持っていた短刀を袁紹の首に当て、袁紹の首を討ちとった。
血だらけになった、月の手を見たリウイは月に語りかけた。
「これがお前の進む道だ。月、その覚悟は変わらないか」
「はい…。珀さんの前でも言いました。どれだけこの手が血に染まっても、この大陸に平和を取り戻してみせます」
「そうか」
月はリウイとエヴリーヌ連れ、本陣に戻った。程c、郭嘉の二人は生け捕りにしたとの報告を受け、全ての軍事行動を停止した。
そして袁紹は滅び、月は袁紹の領地を手に入れ大陸一の勢力となった。
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