アカデミー編
女の子
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うちはサスケはあの日から、ずっとずっと夢を見ている。
時に目が覚めることがある。正気に戻って、こんな夢はいらないと拒むことがある。
悪夢だったとうなされて、飛び起きて、己の思考を疑うことだってある。
それでもふとした時に彼は夢を見る。おぞましいほどに暗く、悲しいほどに美しく、狂おしいほどに愛おしい夢を。
こうやってカトナがあの日の片鱗を見せるたびに、サスケはあの日に痛切に願った夢を見る。
なぁと、彼は微笑んだ。
共に生きることはもう願わない。だからこそ、代わりに。せめて。
「……一緒に死のうな、カトナ」
血で真っ赤に染まった白百合が、花瓶の中でさらさらと揺れた。
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