第十一話
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彩峰中将の言葉でお説教を止める月詠大尉。マジで助かりました。
「さて、立ち話も難だから、座りましょうか」
彩峰中将の言葉で皆が、ソファーに座る。俺の目の前に彩峰中将。俺から見左側に月詠大尉。右側に沙霧中尉が座った。
「まずは、不動准将。光州作戦の時は、本当に助かった。改めて礼を言わせてもらう。ありがとう」
頭を下げる彩峰中将。
「彩峰中将、頭を上げてください。私はただ軍人として、成すべき事を成しただけです。それに、私がしなかったら彩峰中将が、部隊を動かしたでしょう」
まあ、実際には彩峰中将が部隊を動かしたら、国連指令部が陥落して、前線が大混乱に陥るんですけどね。
「そうかね。そう言って頂けたのなら幸いだ。しかし、不動准将は自ら友軍を下げて避難誘導に兵を割いたな。あれこそ、賭けだったのではないのかね?」
まあ、普通に考えれば賭けですけど、俺の愛機のグフ・カスタムはチート機体ですから、ちっとも賭けにすらなりませんよ。寧ろBETAを殺す事が出来て良かったし、彩峰中将が処刑されるフラグをへし折る事が出来たから問題ないしね。
「いえ、あの程度の数なら四個中隊が入れば、難なく倒せる範囲内でしたから。寧ろ、周りに友軍が居ない方が機体の性能を生かしやすかったですから、下げただけです」
「ふう。実際、不動准将の言うとおりにBETAを倒せれば、我々人類は此処まで負けてはいないよ」
ため息をつき、苦笑いする彩峰中将。まあ、実際問題、チート機体ばかり戦場にでてたら人類最初の方で、BETAに勝っていただろうしな。
「それで、私達をわざわざ別室に案内してまで話たかったことは、先の作戦の感謝を述べる事が目的だったのですか?だとしたら、用が済んだのなら私達は退席させて頂きたいのですが?」
まあ、このやり取りは小手先の確認の為だろうな。この程度のやり取りをするくらいなら、指令部でも問題無いからな。
「待ってくれ、不動准将。此れから、本題に入るつもりだったのだよ」
そうですよね。じゃないと、俺が呼ばれた意味が無くなりますからね。
「不動准将。君に頼みがある。出来れば最後まで聞いて欲しい」
彩峰中将が、やや前のめりになって話してくる。顎に手を置き、頷いて話を催促する。
「実は、我が帝国軍の不知火の改修計画の件なのだが、君も知っての通り不知火は、量産機でありながら余りにも突き詰められた設計をされており、前線から上がってくる要望すら、満足に実現出来ない現状だ。更に、斯衛軍の82式戦術歩行戦闘機瑞鶴も老朽化が進んでおり、新型の戦術機が必要な状態になっている」
まあ、周りくどい言い方だな。ささっと技術協力をして欲しいと言えば良かろうに。日本の技術力では、不知火を改修しても馬鹿みたいに使いずら
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