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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第419話】
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い。
無論そう思わない人も多数だろうが……俺自身が組む、楯無さんに言われたからではなく、俺の本心でそう思ってる――というのも、七月からたまにだが、やはり未完成の機体を見る機会が何度もあったというのもあるかもしれない。
「んじゃ、時間作ったら彼女のクラスに行ってお誘いしますんで。 ……楯無さんの名前は出す気は更々無いので安心してくださいね」
「ぅ……ごめんね。 ……前にヒルト君も見たと思うけど、私と簪ちゃん……というか、簪ちゃんが私の事……嫌いみたいだから……。 だから、ヒルト君と美冬ちゃん……二人の仲睦まじい姿が私には少し羨ましくて……」
しょんぼりと項垂れながらそう言う楯無さん――仲睦まじいどころか、ほぼ一線を越える辺りまで進んでるのだが……。
――無論葛藤がない訳じゃない、だけど……正直……俺も何処か心の中でこうなることを望んでいたのかもしれないという思いがある。
項垂れる楯無さんを他所に、美冬をチラッと見ると直ぐに笑顔で応える美冬。
「……何が原因で姉妹仲が悪くなったかは、俺も美冬もわからないですけど。 大方の予想ですけど……楯無さん、小さい頃からもしかして更識さんが何かお手伝いなり何なりしようとした時、代わりにやってたりしてました?」
「ぅ……」
ギクッ、という擬音が聞こえるぐらい狼狽する楯無さん。
更識さんは、完璧超人で何でもそつなくこなしてる姉を、いつも近くで見てたのだろう。
無論、楯無さんだって最初から完璧超人な訳ではない、小さな頃から見えない所で必死に努力して、妹の更識さんなとって危ない事まで代わりにやっていたのだろう――それも、妹を思ってなのだろうが、多分更識さんの手伝いすら代わりにやっていたのだと思う。
姉自身がよかれと思ってした結果が、姉に対するコンプレックスを引き出させて姉妹仲が悪くなった――と思うが、あくまでも楯無さんを見た上での仮説だから合ってるかどうかはわからない。
……まあ、楯無さんが基本的に原因だから擁護出来ないが。
そりゃ、自分の身に置き換えて考えたらキツいよな……普通なら、俺も美冬とはよく対比させられていたから知ってるが、俺自身はそんな美冬が誇りに思うし、俺は俺だから俺の出来る事だけすれば良いと割り切れる性格だからな……。
……さて、楯無さんを責めてもどうにもならないし、俺が二人に出来る事はきっかけ作り、架け橋になる事だけだろう。
「まあ何にしても、俺が更識さんと組みますから。 楯無さんのお願いじゃなく、自分の意思で――ですからね」
「あ、ありがとうヒルト君。 ……それじゃあ、お願いね? あまり無理はしなくていいから……」
普段とは違う楯無さんに面を食らうも、力強く頷
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