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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第419話】
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ートナーを楯無さんが依頼するって事なの?」
「うん……そうなるわね……。 だからヒルト君、今度のタッグマッチ大会、簪ちゃんと組んであげて!」
またも手を合わせ、楯無さんに拝まれる俺は美冬を見ると「良いんじゃないかな?」と小さく口にする。
頭を掻き、とりあえず俺は――。
「……お断りします」
「えっ、お兄ちゃん!?」
「ぁ……ヒルト君。 どうしても……ダメ……?」
覗き込む様な上目遣いの楯無さんに、断った俺に驚く美冬。
「ダメというか、そういう大会で誰かに頼まれてその人と組むってのが自分は好きじゃないんで。 シャルの時はまだ、周りに男装してるのがバレてない時期で事情を知ってるのが自分だけでしたからね。 タッグマッチ大会があるとわかったなら、多分他の専用機持ちも互いにベストなパートナーと組みたい筈ですから」
俺の言葉を訊いた楯無さんは、誰が見ても明らかに分かるぐらいしょんぼりとした表情になる。
「ぅ……そぅよね。 ……ごめんね、ヒルト君。 急に変なお願い事しにきちゃって。 ……やっぱり織斑君に頼むしか無いのかな……」
そう呟き、チラッと横目で見る楯無さん――気づいてるが、敢えて無視すると諦めたのか、ベッドから立ち上がると――。
「ごめんね、ヒルト君。 さっきおねえさんが言った事は忘れて? ……君なら力になってくれるかなって、おねえさん、少し甘えただけだから……」
そう言って俺の部屋を後にしようとする楯無さん……。
美冬は俺のジャージの裾を引っ張ると「止めなくていいの?」と小声で呟く。
だが、俺は頼まれて組むというのは何か理由として変に感じる――理屈とかではなく、何かいやだ、だから……だから俺は――
「タッグマッチ大会、誰と組むかなー……。 ……あ、そういえば……。 美冬、確か四組の子……更識さんだっけ? あの子、面識あるのって俺と美冬ぐらいだよな―、専用機持ちで面識あるの」
「……もぅ、お兄ちゃんって素直じゃないんだから……。 そ、そうだねー。 だから、私かお兄ちゃんが組むしか無いんだけど、私は今回美春と組もうかなーって思ってるからー、お兄ちゃんしか組めないねー」
何ともわざとらしい演技だが、楯無さんは足を止め、振り向く。
「……楯無さんが頼んだから引き受けるのではなく、俺の意思で彼女と組むんですからね?」
「も、もうっ! ヒルト君ったら、おねえさんをからかって……。 ありがとう、ヒルト君。 簪ちゃんの事、宜しくね?」
素直じゃないと美冬に言われ、楯無さんからはからかってと言われるも、俺自身……楯無さんに頼まれたから組むだと、それは何だか【仕方なく組む】様な気がしてならな
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