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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉29話「久しぶりの月面旅行」
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は今あけてもいい?」
「ええ、いいわよ。」
袋を開けてみると、扇子とストラップがあった。
「最新技術で作った絶対に壊れない扇子と、蛍石のストラップ、超ミニサイズの懐中電灯よ。気に入った?」
「ああ、大事に使うよ。」
扇子は、広げてみると綺麗な桜の絵と川の絵が描かれていた。蛍石、懐中電灯。どれも人形たちに合ったものだ。しかも人形たちにとってちょうどいいサイズ。
“接着の変化”で、きらちゃんの服のリボンの中心に懐中電灯らしいこの丸い玉をくっつけた。そして、ほたるちゃんの服のリボンの中心に小さな丸い蛍石をつける。接着の変化によって何があっても絶対に取れることもない。火の海に突っ込んでもこの子たちの服は絶対に燃えないように守られている。
「あら、似合うわね。」
「そうね〜。あ、その扇子は送風機能がすごいの。送風レベルは切り替えできて、最終レベルは台風並みの風が出るわ。。」
それはすごいな。俺、誤ってそのレベルであおいだら飛ばされないよな?首だけ。
「で、その懐中電灯は、『点け』とか『点いて』とか言えばすぐにつくわ。それに、色を言えば何色にだって変わるわよ。これは空気中のある成分で動いているから、電池とかは必要ないわ。」
そうなのかー。そんなすごいものが売っているのなら、たまには買い物に来ようかな。
「その蛍石は、普通の蛍石よりもかなり丈夫なのよ。絶対に割れないわ。」
「そうなんだ。いろいろとありがとう。」
「ふふっだから、その膝に座らせて?」
そうきたか。こういう流れで来たお願いは断れない俺はだめなのだろうか。
「・・・いいよ、そのぐらいは。」
人形たちを頭にのせかえ、膝を空席にする。
「きょうだけだからね!」
「だけなの!」
人形たちもしぶしぶ認めた。
「よいしょっと。ふう、なかなかいい椅子だわ。」
「お姉様、そろそろ夕ご飯の時間にしましよう。裕海もここで食べていく?」
う〜ん、そうだな。
「そうするよ。」
と、廊下から軽い足音が聞こえてきた。
「裕海さん!おひさしぶりです!」
と、レイセンが抱きついてきた。膝に豊姫が乗っているので、回り込んで後ろから来た。
「久しぶり、レイセン。」
「はじめまして〜!」
「はじめまして〜!」
「わあっ!?この子たちは?もしかして裕海さんの子どもですか?」
と、レイセンがすごい真剣な顔で言ってきた。
「ぷっ、くっはははははははは!」
「あはははははっ」
「くくくくくくくっははははははっ!」
俺と依姫と豊姫はあまりのおもしろさに笑い転げた。
「ち、ちょっと、そんなに笑わなくてもいいじゃないですかー!!」



「ぶぅ〜、いじわるです。」
「ごめんって、レイセン。」
頬をふくらましてそっぽ向いている。
「う〜ん、どうしよう。完全にご機嫌斜めだ。ど
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