少年は剣の世界で城を上るようです 第六層
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しているんだがな。
ノワールとアリアの方にも武器が落ちていない事を確認し溜息をついた所で、近づく姿が一つ。
「シュウマ様、少々よろしいですか?」
「様、て……いや、俺にはそんな呼称いらないけど。何か?」
ノワール親衛隊・・・もとい"華厳金剛夜叉明王"の先頭に立っていた男が俺に話しかけて来た。
兜を外すと、そこから金髪ロングの綺麗な髪が広がり、現れた顔は実に端正な・・・
・・・・おん、な、の子ですかそうですか。名前も良く見れば雪って女の子ですね。
「実は先程ドロップした中に……如何なされましたか?」
「や、このゲームってフルフェイスタイプの兜被ると声が口籠るんだなーって新発見しただけ。」
「?そうですか。それで、先程のドロップ品の中にボスドロ武器らしきものがありまして。」
戸惑いつつアイテムをストレージからドロップすると、彼女の手に淡い光が現れ、武器の形になる。
まず左右に棒状のものが伸び、次にその両端から僅かに湾曲した長短の鋸の様な刃が生える。
濃い紫色を基本色に、妙にカラフルなそれこそ―――
「か、鎌じゃないですかーー!!」
「ぅえっ!?え、ええ。名前は"フェガリケラヴノス"となっています。現状、あなた以外使えない
武器ですし宜しければ差し上げますが……?」
「マジで!?ホントに!?やったーー!ネージュたん愛してるーー!」
新武器が手に入った嬉しさでそこら中をスキルの力も借りて飛び跳ねていると、トレードウィンドウが
現れる。勿論OKを押して、所持金の半分を叩き込む。ネージュたんは額を見て驚いたのか吹き出し、
俺とノワールの顔をあわあわと見比べる。それに気づいたノワールは微笑一発。
顔をそれこそ暁の如く真っ赤に染め、ロボットのような動作でokを押した。
早速ストレージに入った武器を装備フィギュアに移動し、今装備している鎌と交換する。
背に現れたそれを抜き、我流の型を一通り試してみる。
ヒュンッ!
「うん、最高に重くていい鎌だ!これなら……。」
「おーい、49層のアクティベート終わったぞー!」
新しい鎌の手応えを試していたら、気の早い奴らが次層への転移門を開いて次の街へ転移して行く。
ネージュたんにそれぞれフレンド申請を送って、俺達もそれに続き転移門へ入る。
表示されている名前は・・・『ミュージェン』か。音楽っぽい街だと楽しそうだな。
「さーて、行くか!」
「元気ねぇ……。しばらく休んでも問題ないと思うんだけど?私もうぐったりよ。」
「・・・むし、いないなら・・・いい。」
乗り気なのはどうやら俺だけのようで、うちの女性陣は渋
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