少年は剣の世界で城を上るようです 第六層
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た。
・・・全く、生身なら一回死ぬだけで済んだものを。いや、そもそも効かないか。
「ちょっと、幾らVIT無視のステ振りだからって防御して半分は無いでしょう……。」
「速度補正ありあり過ぎんだろ……殆ど見えなかったぞっとぉ!!」
ボッ!
再度高速で吐き出された蜘蛛の糸玉を横っ飛びで避け、彼我の距離を測る。
―――大凡40m。速度重視のノワール(このボスパーティの中で最速だろう)でも攻撃範囲に近づくには
1.5秒以上かかる。奴が相手を発見し迎撃するには十分な時間だ。
「残り一割……ノワールの投擲槍がクリティカルか弱部ヒットで一撃だな?」
「流石に隙の一つも無いアレに中てる自信は無いわよぉ?困ったもの、ねっ!
誰か私の為に犠牲にならないかしらぁ?犠牲になられてもそれは困るのだけれど!」
ガキンッ!
随分優しいなこの女王様はと思ったが、まさかそんな奴がこのパーティに居る筈も無く。
どうしようか悩んだその時、後ろの扉が開いた。まさかの事態にヒースクリフさえ目を向ける。
そこから走り込んで来て集結する・・・その数実に30名以上。姿は漆黒、立ち込める気は昇り龍。
重装兜の間から見える目は修羅の様相。そしてその装備には一様に黒い翼の印。まさか、こいつら!?
ザンッ!!
「彼の日より暗影冥漠と化したこの世界に絢爛と現れた、我らが赤星!ノワール様の一槍の白業とならん!
今こそ我ら此岸より彼岸へ渡る!須臾の働きなれど、武功は千代八千代と語られよう!」
『『『『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』』』
「我ら"華厳金剛夜叉明王"、これより参陣致す!」
一見して最上級相当と分かる装備を総員に装備した、攻略組と同等の力を持ったギルド。
こいつらが噂に聞いていたアイドルプレイヤーギルドの"ノワール親衛隊"・・・本当に存在しているとは。
全員が重装備でノワールに心酔・・・取れる作戦は―――
「シュウ!アリア!キリト!アスナ!ヒースクリフ!エリゴール!そして私の槍達!
それ以外は全員下がって防御陣形!行くわよ、者共。全員構えなさい。」
『『『イエス・ユアハイネス!!』』』
「………このテンションについて行かなきゃダメなんですか?団長。」
「気にするな、アスナ君。アレについて行けたら色々終わりだよ。」
ヒースクリフが失礼な事を言ったが、テンションが上がったノワールは全く聞こえていない様子だ。
そして、最前線に残った攻略組きっての上位7名と黒鎧の集団が、ボスへ突撃をかける。
「各々好きにやりなさい、攻撃は私達が防ぐわ!アリア、剣舞!」
「・・・はい。」
「い
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