少年は剣の世界で城を上るようです 第六層
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ボス。
そこへ打ち合わせ通りのノワールの大砲の様な一撃と、瞬時に合わせたヒースクリフの盾の打撃が入る。
超速の重攻撃とアッパーを受けた巨体が予定より長く滞空した事により、スキルを打ち込みやすくなった!
ダンッ!
「肩借りるぞキリトォ!!」
「使ってから言うんじゃねええぇぇぇ――――」
フェードアウトして行くキリトに自分でも分かる意地の悪い笑みで返し、上昇が止まった所で、こちらも
僅かな滞空。ボスの美女顔より少々高い位置で対面したところで、今度は最高の微笑をプレゼントしてやる。
「やぁ、こんにちはお嬢さん。今度お茶でm『バァァァアアアアアアッ!』……お断りか、残念。」
キィィィィィィ――――!
お誘いの言葉に裂帛の気合で答え、女王は勢い良く左右の鎌を振りかぶり、今度は薄紫のエフェクトに
包まれる。鎌スキル、ね。まぁ形状から言って予想はしてたが。
「アリアー、応援よろしくなー!」
「・・・もう、やってる。」
「いい子だ!」
ギィィィィィィィィィィィィィィイ――――
ボスのスキルは"輪廻転生"、本来ならば回転しつつ360度を切り裂くスキルで、空中では範囲半減だ。
とは言え二本の鎌で左右から迫るそれは、差し詰め猛獣の咢だろう。
対する俺はアリアの応援を受け、血塗られたような真紅のエフェクトに包まれた鎌を、死の宣告と高々と
振り上げる。スキルの発動モーションを認証した戦鎌は、今までよりも濃い紫のライトエフェクトと
発動音を放つ。先にアリアの"鉄扇"を特殊と呼んだが、俺の"戦鎌"を表すなら・・・幻想だろうな。
「"奥義"―――!」
―――ィィンッ
エフェクトが鎌に吸い込まれ、3m超の巨大な紫のビームサイズと化す。
"戦鎌"熟練度900で習得した二つの"奥義"の一つ。"色即是空"シリーズを対応した順に発動して行く事で
使用可能になるソードスキル。ノワールが天よりの一撃、ヒースクリフが聖剣、アリアが可愛いならば、
この一撃は・・・決まっている。
『ァァァアアアアッ!』
ヒュヒュンッ
「"真・色即是空"!!!」
ド ン ッ ッ ! !
死神の判決と評すべき一撃は蟲の抗いをも切り裂き、その体を頭から貫いた。更にそのまま地面へ落とし、
縫い付ける。チラリと見たHPバーは先の攻撃もあって、もう一合すれば消し飛ぶだろう。
さて、どう挙動が変化すr
ドガッ!
「ぐぅっ!?」
「シュウマ!?」
離れようとしたとほぼ同時、認識出来るギリギリの速度の攻撃を受け、入口付近まで吹き飛ばされる。
神速と言えよう横からの一撃を防げたのは勘以外の何物でもなかったが、HPが半分になっ
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