第二十七話 正式
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イレイズ事件を鎮圧させたエックス達は研修終了日となり、レプリフォースに戻らなければならなくなったアイリスと別れを交わしていた。
エックス「ありがとう。君のおかげで事件を早期解決することが出来たよ。」
アイリス「そ、そんな…私はただナビゲートをしただけで、戦ったのはエックスやルイン達じゃない…」
礼を言うエックスにアイリスは謙遜するように言う。
ルイン「違うよアイリス。確かに戦場で戦うのは私達だけど、君の力があったからこそ、安心して戦えたんだよ。オペレーターのサポートなしじゃあ私達はまともに戦えないしね」
ゼロ「そうだな。大分協力してもらったしな。だがイレギュラーハンターでの初仕事がこんなになってしまって…悪いことしたな。レプリフォースの兄貴分のカーネルに怒られるな、きっと。“妹になんてことするんだ”ってな…。」
エックス「カーネル?でも、レプリフォースに戻っても今回の経験は役に立つはずだよ。」
ルイン「確かにね。アイリス、レプリフォースに戻ってもしっかりね?」
アイリス「ええ、エックス、ゼロ、ルイン…ありがとう」
こうしてアイリスはレプリフォースへと戻っていった。
イレイズ事件からしばらくしてアイリスの初の正式任務があったが、イレイズ事件での経験を活かして、アイリスは手際よくサポートをしていく。
「これで任務は完了だ。サポートご苦労、アイリス」
通信機から上官の声が聞こえると、アイリスは安堵の息を漏らした。
アイリス「そうですか、皆さん無事で何よりです」
アイリスの返事を聞いてから、上官は更に続けた。
「見事なナビゲートだったぞ、アイリス。初任務とは思えない、見事な手際だった。流石はあのイレイズ事件を解決へと導いた者の1人だ」
アイリス「そんな……。現場が上手く動くのは上官の指揮があってこそですし、イレイズ事件はエックス隊長達が…」
「そんなに謙遜しなくてもいいぞ、君が優秀なのはレプリフォースとイレギュラーハンターでも周知の事実だからなデータ解析やナビゲートで疲れたろう。今日はもうゆっくり休んでいいぞ」
アイリス「あ、は……はいっ!!ありがとうございます!!」
アイリスは通信が切れたのを確認すると、大きく溜め息をついた。
こうして、アイリスのレプリフォース正式就任後の初任務は、滞りなく終了した。
正式な隊員の証であるベレー帽。
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