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ペルなの
9.スカウト
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通りにすれば簡単な魔力操作と基礎魔法程度はすぐに使えるんようなるよ。それに無理に魔法を使う必要もあらへんし」

「ちょっと待って。貰ってるって、はやて朱音を六課に入れる気満々じゃない!」

「あっ。…あ〜、それは、アレや。準備しとくにこしたことはないやろ?インテリジェントデバイスは用意に時間がかかるしな?」

「でも朱音の意思を無視して───」

部下からお叱りを受ける部隊長はほっといてなのはが彼女に向き合う。

「まぁ、選択肢の一つだと思ってくれたらいいよ。嘱託局員とかじゃなくてもこれ位長期に渡って送還準備が整わないなら、申請すれば仮身分証を発行して普通のバイトも出来るし、ボランティアの名目なら申請なしでも色々と出来るしね」

「バイトは懐かしいですね。元の場所に居た時はよくカフェとかでバイトしてましたよ。多い時は幾つかのバイト先を梯子しながら週7で」

「うーん、学生でそれはちょっと働きすぎじゃないかな?」


彼女がなのはから優しく補足を受けてながら世間話をしているその間にも部下の上司へのお叱りは止まらず、デスク下に隠れる部隊長に謎の親近感を感じながら、この空間に広がる空気に何となく懐かしさを覚える。

彼女は笑いながらなのは達に自分の要望を伝えた。



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