第十六話 月光に包まれて
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起きた
アルティナ「!!ジル!大丈夫?」
ジルベール「ああ…全身痛いがな…」
ジルベールの身体のダメージはかなり酷い状態であった
傷は完全に回復カプセルで塞がっているが、ダメージによる肉体への疲労がまだ残っているのである
それと…
ジルベール「…髪…」
アルティナ「へ?」
ジルベールは鏡を見て言った…
ジルベール「俺の髪…エルに染めてもらったのに…また白くなったな…」
と鏡に写る白い髪の自分を見て言った
ジルベールは元々から髪が真っ白で、まるで血の覚醒状態の髪だった
本人はこのままで良いと言っていたが、エルシアが勝手に寝ているジルベールの髪を弄くって藍色にしたのだ
アルティナ「あ…カルアさんが言うには…血の覚醒状態でのダメージが酷すぎて、髪の色素が抜けちゃったみたい…」
ジルベール「そうか…そんだけ無茶したんだな…俺は…またエルに染められそうだな…」
と笑っていたジルベール
アルティナ「…言わないでよ…」
ジルベール「?」
アルティナが小声で何か言った
アルティナ「ジルと二人っきりなのに…他の女の名前なんか言わないでよ…」
ジルベール「あ…ああ…すまない…」
アルティナはエルシアと壮絶なジルベールの看病権争奪戦を見事勝ち取ったのである
それ故、エルシアという名前を意識してしまうのだろう…
アルティナ「ねえ…ジル…私の事…好き?」
と不意にアルティナが質問した
ジルベール「急にどうした?」
アルティナ「いいから!私の事…好き?」
と真剣な眼差しでジルベールを見る
ジルベール「ああ、勿論好きさ…その…」
アルティナ「私は好き…」
ジルベール「え?」
とジルベールが言いきる前に言ったアルティナ
アルティナ「私は…ジルの事…好きよ…」
ジルベール「そうか…ありがとう…嬉しいよ…」
アルティナ「でも…私の好きは…特別な好きなの…」
ジルベール「?…それはどう…っ!?」
アルティナはそっと顔を近づけて、ジルベールの唇を奪った…
ジルベールは突然の事に驚き、一気に顔が赤くなった…
それはキスをしているアルティナも同じく、顔が赤くなっていた
とても長く、エルシアや結花理の時よりも長く感じていた…
やがて、アルティナのキスが終わり
アルティナ「ジル…私の好きは…『愛してる』の方よ…」
ジルベール「『愛してる』?…俺を?」
アルティナ「うん、初めて会った時は友達として大好きだった…でもジルと一緒に時を重ねていく度に…想いが強くなって…恋人として愛してるになったのよ…」
アルティナは自分の想いをジルベールにぶつけた
ジルベール「俺さ、アルティナと久々に会った時…酷い事…言っちゃったよな…」
アルティナ「え!?
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