マクロスF
0682話
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、すぐにチケットどうにかならないか? と言われて、はいそうですと……いや、ミハエルの人脈なら実はどうとでもなったりするのか?
その言動からかなりの女好きであるミハエルだけに、シェリルのライブを企画している企業の女とかと付き合いがあっても不思議じゃない。そんな風に思ったんだが、ギリアムの口から出て来たのは全く違う言葉だった。
「ほら、お前シェリルのライブで飛ぶって言ってただろ? その伝手を使ってどうにかチケットを入手出来ないかと思ってな」
「無茶言わないで下さいよ。本格的に雇われている専属のメンバーならともかく、俺達はあくまでもただのバイトなんですよ? そんな真似をしたらこの話そのものが無くなってしまいますって」
「……だよなぁ。俺もそうは思ったんだけど、隊長がなぁ」
「オズマ隊長が?」
「ああ。妹さんもシェリルのファンだったらしいんだけど、チケットを取れなかったらしいんだよ」
「……でしょうね。俺が聞いた話だと、開始数秒で売り切れたって話ですし。2次、3次の発売も同様に」
EX-ギアを着たまま、小さく肩を竦めるミハエル。
そんなミハエルに向けて、ギリアムはどこか情け無さそうな表情を浮かべながら視線を向ける。
「ま、そういう事だ。で、オズマ隊長が兄馬鹿振りを発揮してな」
「うわ、それはちょっと……どうするんです?」
「どうするって言われてもな。ちょっと手を尽くして探すしかないだろ。オズマ隊長からの頼みなんだし」
溜息を吐きつつも、それでも嫌がったりしないところはギリアムの人の良さを表していると言ってもいいだろう。聞いた話によると、ギリアムとオズマはS.M.Sに所属する前、新統合軍にいた時からの部下と上司という関係だったらしい。より正確には、オズマが何らかの問題を起こして新統合軍を辞めてS.M.Sに入社、あるいはスカウトされた時に、一緒になって新統合軍を辞めたんだとか。
「と、言う訳でだ。……アクセル、お前にもちょっと手伝って貰いたいんだが?」
「は? 俺か?」
ギリアムの言葉に、思わずそう尋ね返す。
「ああ。言っておくけどこれはオズマ隊長からの上官命令だ。聞いた話だと、お前がこのフロンティア船団に来てから殆どS.M.Sの社内から出ていないという話だからな。俺が言われてフロンティア船団内を適当に案内する事になった訳だ」
「ライブチケットを求めながら、か?」
「はっはっは。ま、そういう事だ。諦めて付き合え」
「まぁ、それは構わないが……俺はフロンティア船団の事を殆ど知らないんだから、手伝いには期待しないでくれよ?」
「どっちかと言えばお前の観光がメインだからな。もちろんシェリルのライブチケットも探すが、さすがにS.M.Sの伝手を使えば後1月程度あるなら何とかなるだろ」
自信満々
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