マクロスF
0682話
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ンポッドの代わりに狙撃用のライフルを装備しているので、この時点で武器に関しては俺の方が有利になっているのだが、ミハエルはそんなのは関係無いとばかりにアサルトナイフへとピンポイントバリアを展開したナイフを……
「甘いっ!」
真っ直ぐに突き出されたナイフをスラスターを使って真横へと移動して回避。そのままガンポッドの銃口をVF-25Gへと向けてトリガーを引く。
「ちぃっ」
その弾丸の放たれている光景を見て思わず舌打ち。例によって例の如く機体の反応が俺の反応速度に付いてこれず、標的としていたVF-25Gではなく見当違いの方向へと放たれたのだ。
そして、そんな隙を相手が当然見逃す筈が無く……VF-25Gの構えたアサルトナイフの切っ先は俺の乗っているコックピット目掛けて振り下ろされ、画面が真っ暗になる。
「残念でしたっと」
通信で聞こえて来るミハエルの得意そうな声を聞きながら、シミュレーターから降りる。
「うーん、ここまで調整してもまだアクセル君の反応に付いていくのは無理か……あ、アクセル君。データを貰うね」
シミュレーターの外で俺を待っていたルカが、今の戦闘データを受け取って早速とばかりに調べ始めている。
それを見ていた俺へと、同じくシミュレーターから降りてきたミハエルが向かって来る。その顔には先程の通信で聞こえたように、どこか得意そうな笑顔が浮かんでいた。
「ふふんっ。確かに生身だとアクセルの方が強いけど、こうしてVFに乗っての戦いとなればまだまだ甘いらしいな」
「……その台詞は完全に俺に勝ち越してから言うんだな」
現在の俺とミハエルの勝敗は31勝25敗5引き分け。総合的な勝率で言えばまだ俺の方が勝ち越している。
「確かに勝率ではアクセルの方が勝っているけど、そもそも俺の機体は狙撃仕様だ。それを考えれば、俺を相手に25敗もしている時点で色々と拙いだろ」
「まぁ、それは確かにな」
溜息を吐きながらも、ミハエルの言葉を認めざるをえないのは事実だ。
ただ、言い訳をさせて貰うとしたらやっぱり問題は機体の反応速度だ。シミュレーターのデータを取ってそれを元に改良して、それを更にシミュレーターで使って……と繰り返し、一定の満足度を得たら実際にVF-25Sを改良するという流れになっているらしいんだが……このままだと、実際に改良されるのはいつになる事やらな。
SEED世界でもブリッツの反応速度の鈍さには苦労したが、技術上の影響かどちらかと言えばVFの方が反応が鈍い。
まぁ、それに関しては人型を基本としているMSと、戦闘機のファイターを基本としているVFとか、あるいはコーディネーターという存在がいた為に技術的な発展が早かったSEED世界と、コーディネーターの存在しないマクロス世界
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