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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第418話】(18禁)
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部屋に戻るか?」

「もう少しだけここに居るよ。 でももし私が邪魔そうなら帰るからお兄ちゃんは心配しないで?」

「了解。 じゃあ座ってろよ」


 なるべく平然と装いながら答える俺――ドアの方へと向かい、開けると――。


「じゃじゃーん。 楯無おねーさん参上〜」


 両手を広げてそうアピールする楯無さん、夜なのに変わらないテンションは相変わらずだと思っていると――。


「あら、反応が薄いわね? おねーさんに会えたのが嬉しくないのかな……?」

「あ、いや、そんな訳じゃ無いですが……。 何か用事があるのですか?」

「うん、キミに少しお願いがあって……ね。 とりあえず入ってもいい?」

「あ、はい。 部屋に美冬が居ますがどうぞ」


 そう言って楯無さんを招き入れる、クスッと笑みを溢しながら楯無さんはちらりと俺を見て。


「ふふっ、何だか羨ましいわね……兄妹仲が良いのって」


 言いながら部屋に入り、開口一番、美冬に対して――。


「美冬ちゃん、こんばんは♪ おねーさん、遊びに来ちゃった♪」

「こんばんは、楯無さん♪ お兄ちゃんに会いに来たのですか?」

「ふふっ、少しヒルト君にお願いがあってね。 ……って言っても……ちょっとその用件が……その、ね」


 妙に歯切れの悪い楯無さんに、美冬は首を傾げる一方、俺は二人にお茶を入れて持ってくる。


「楯無さん、美冬も口直しにほら」

「あら、有り難うヒルト君♪」

「うん、いただくねお兄ちゃん」


 二人同時に湯飲みを受け取り、それを一口飲む――と。


「んー、美味しい玉露ね。 でも、生徒会の御茶汲みとしてはまだまだかしら」

「美冬は十分美味しいと思うけど……お兄ちゃんはまだまだなのですか?」

「ふふっ、御茶汲みは一朝一夕で出来るものじゃないからね♪」


 そう言いつつも、ちゃんとお茶を全て飲み終える楯無さん。

 簡易テーブルに湯飲みを置くと、スカートの裾を握り、何やらもじもじし、非常に言いにくそうに口をモゴモゴしている。


「あ、あの……ね、ヒルト……君。 よ、用件なんだけど……その……」

「……? 何か頼みにくい用件なのですか?」


 美冬は平然と装ってるが、何やら少し警戒をしてるような雰囲気を少し感じた――すると、楯無さんは手を勢いよく合わせて、急に俺に対して拝み、頭を下げると――。


「ヒルト君、お願い! 妹を――簪ちゃんをお願いします!」

「はい?」

「更識さんをお願いしますって……」


 突発的な事に、何がどうなってるのか状況が理解できずにいると楯無さんは簡単な説明をし始めた……。
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