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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
32話
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違いますが、超能力のテレポートを行使していました。
 念がどこまで高まるかによって変わるモノなのでしょう。

「なるほど、私が予想したより高い念動力者の様だ。それだけの力があるなら今からでも引き込みたいぐらいだ。」

 イングラム少佐はそう言って、残念そうな表情をしますが、念動力から本心では残念に思っていないように感じた。
 イングラム少佐自体が私に対して警戒している可能性があります。
 そろそろ時間が差し迫って来たので、オノデラ大尉が来る前に話を戻し、交渉する事にします。

「ロバートさん、話を戻しますが、最新のT−LINKシステムのデータが欲しいんですよね。」
「ああ、そのとうりだ。そのままでは、使用できなくてもこちらで工夫できる。」
「今、艦長と交渉した結果なのですが、こちらが一方的に技術を提供しなくてよくなりました。どのようなものを提供してくれますか。」
「おい、ちょっと待てそれって、金取るってことかよ。今はそんな事をしてる場合じゃねぇだろう!」
「黙ってくれませんか、建前だけでは生きていけないんですよ。それに、良い人間関係を作るにはGive&Takeは必要な事なんですよ。それに、お金は必要ありません。それよりも、そちらの技術が欲しい。」
「どんな技術が欲しいんだい。」
「誘導式の念動兵器のデータです。」

 あまり機密性の高いデータはこの場合の交渉では拒否されるに決まっています。
 どうしても、必要な物ではないでしょうから。
 ロバートさんは数分ほど考えた後、答えてくれました。

「わかった。それで、手を打とう。」
「ジェイル、データを纏めておいてください。」
「わかった。こちらとしても、面倒を省くことが出来るからね。」
「いいのかよ、ロブ。」
「ああ、いいんだ。リュウセイ。彼が言っただろう面倒を省くことが出来ると。その程度なんだよ、この話は。私達も彼らも時間を省くことが出来るというだけの話なんだ。」
「では、後ほど送ります。」
「わかった。こちらも、データを纏めて送ろう。」

 そう言って、私はロバートと握手し、交渉が終了します。
 その後、オノデラ大尉が来たので、小型機に乗り込み、コクチョウに戻りました。
 なかなかの収穫を得ることが出来ました。
 しかし、結構な時間を過ごしましたが、結局、マサキに会う事はありませんでした。
 今だに迷っているのでしょうか。
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