空白期 第7話 「とある冬の少女達」
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誰かに服の袖を引っ張られた。視線を向けると戸惑いの表情を浮かべたアリサちゃんがいた。
「ねぇすずか……何なのこの流れ。このままだと私達まで渡すことになりそうなんだけど?」
「別に私は渡してもいいよ」
「何でそういう返事するのよ。そりゃあ、あんたはいいわよ。あいつとそれなりに親しくしてるんだから。だけど私は……!」
「それをきっかけに仲良くなればいいんじゃないかな?」
「なれるわけないでしょ! というか、親しくもないのにバレンタインにチョコを渡して仲良くなるってやり方聞いたこともないわ。そもそもあいつだって私からもらったら反応に困るでしょうが!」
アリサちゃんって親しくないとか言う割には、きちんとショウくんのことまで考えてるよね。
私としてはショウくんってフェイトちゃんみたいにどちらかといえば受身のほうだから、アリサちゃんみたいにぐいぐい行くタイプとは相性が良いと思うんだけどな。ショウくんってなんだかんだ言いながらも付き合い良かったりするし。
「すずか、何笑ってるのよ!」
「別に笑ってないよ」
「笑ってたわよ。さてはあんた、私で遊んでるんでしょ!」
「遊んでないよ。私、アリサちゃんにこれといって何もされてないし!」
「ところで……ショウくんの学校での話はどないなったん?」
「あっ、えっとね……」
「はやてになのは……そのまえにふたりを止めた方がいいんじゃないかな?」
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