空白期 第7話 「とある冬の少女達」
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は偶にアリサちゃんにいじられてるし……いつもなら私が止めに入るけど、ここで入っても黙れって言われるだけかな。
「はやて、どうなのよ?」
「どうもこうも、なのはちゃんが言うたように友達や。悪友とか言ったほうがわたしらの関係を表すにはええかもしれんけど」
「……それだけ? 何かこう特別な感情とかないの?」
「えっと、そういうのはもうちょっと大きくなってからやと思うんやけど」
アリサちゃんの圧力にはやてちゃんは押されているが、はっきりと言っているあたり特別な想いはないのだろう。あったらあってで聞いてみたいと思うのは、別におかしいことではないはず。私だってもうすぐ小学4年生になる女の子なのだから。
「あんた、本気で言ってるの?」
「嘘つく理由はないと思うんやけど……何でそんなに疑うん?」
「何でって、あいつはさっきなのは達が言ったようにはやてには違った反応するじゃない。それにはやてもあいつと一緒のときはすっごく楽しそうだし」
アリサちゃんの言ってることは事実ではあるけど、はやてちゃんとショウくんの関係は特別なものじゃないと個人的に思う。何故なら特別な関係だったなら私のお姉ちゃんと恭也さんのような雰囲気が出ているはずだから。
「そりゃそうやけど……わたしらがそういう風になるんは1番親しい相手同士やからやと思うんやけどなぁ」
「まあ……でも」
「アリサちゃん、そのへんにしておこうよ。はやてちゃんが嘘を言ってるようには見えないし、あんまり聞くのははやてちゃんに悪いよ」
「……そうね。バレンタインにチョコを渡してたりしてるならあれだけど、はやて達みたいに仲の良い子っているしね」
アリサちゃんの言葉で思い出したけど、もうすぐバレンタインか。お姉ちゃんはきっと恭也さんにあげるんだろうなぁ。それに多分誰かにあげないのって聞かれる……チョコをあげる相手なんて、いつも仲良くしてくれてるなのはちゃん達くらいしかいないのに。
……ううん、いないこともないのかな。
今の今まで話題にもなっていたショウくんとは機械関連といった同じものに興味を持っているし、読書といった共通の趣味もある。クラスの中でも親しくしているはず。
ショウくん、最近じゃなのはちゃんやフェイトちゃんと仲良くなってきているよね。それがきっかけになったのか、クラスのみんなとも前よりもお話ししてる気がする……って、チョコをあげるかどうか考えてたんだった。
私としては……あげるのはいいかな。少し恥ずかしいけど、ショウくんなら変な誤解とかもしないだろうし。多分ちょっと驚いて、そのあとお礼を言うんだろうな。驚いた顔は少し見てみたいかも。
でも……アリサちゃんからからかわれそうだよね。それを考えるとあげるのが億劫になるかも……
「ねぇアリサ、バレンタインっ
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