空白期 第7話 「とある冬の少女達」
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ウはそんなんじゃなくて!」
アリサちゃんのにやけた顔からして、フェイトちゃんがあまりにも反応するのでからかっているのだろう。
もう、アリサちゃんも人が悪いんだから。フェイトちゃんが可哀想だし止めに入らないと。
そう思ったけど、ふと私ははやてちゃんに視線を向けていた。この中でショウくんと一番親しいのは彼女であるため、どういう心境なのか気になったからだ。
はやてちゃんの顔は至って普段どおりで、フェイトちゃんとアリサちゃんのやりとりを見守りながらケーキを食べている。こちらの視線に気が付いた彼女は、口に含んでいたものを飲み込むと話しかけてきた。
「すずかちゃん、どうかしたん? クリームでも付いとる?」
「ううん」
「そう、ならええんやけど」
はやてちゃんは何事もなかったようにまたケーキを食べ始める。
友達に友達が出来たりすると嫉妬めいたことを思っちゃうことがあるけど、はやてちゃんは大丈夫そうかな。というか、そういうことって聞かない方がいいよね。からかったりするのと同じだろうし、からかわれたりする身としては他人にしたくないし。
「フェイト、素直に白状しちゃいなさいよ」
「だから、本当にそういうんじゃ……大切な友達ってだけで」
えっと……フェイトちゃん、それはそれで意味深な発言だと思うんだけど。アリサちゃんも何とも言えない顔してるし。
周囲の反応に気が付いたフェイトちゃんは、顔を真っ赤に染めながら俯いてしまった。さすがにアリサちゃんも今のフェイトちゃんにこれ以上構うのはダメだと思ったようで、視線をはやてちゃんへと移す。
「えーと……確か学校のあいつの様子だったわよね」
「ん? そこに戻るんやな」
「……ねぇはやて、話を逸らしたあたしが言うのもなんだけど、あんたが切り出した話題よね?」
「そうやけど、今のほうが盛り上がってたやろ。てっきり今度はわたしに聞くんかなって」
「え、聞いていいの?」
「ええか悪いかで言えばええけど、大して面白くはならんと思うで」
うん、確かにはやてちゃん自身は面白く感じないと思う。この手の話は聞いてる側の方が面白いだろうし……アリサちゃん、フェイトちゃんのときよりも目が輝いて見えるよ。ショウくんにはあまり興味がないんだろうけど、はやてちゃんとの繋がりには興味深々なんだなぁ。まあアリサちゃんだって女の子だもんね。
「じゃあ単刀直入に聞くけど……あんたとあいつってどういう関係なの?」
「どうって、普通に友達じゃないの?」
「お子ちゃまななのはは黙ってて」
「お、お子ちゃまって……私、みんなと同い年なんだけど」
なのはちゃんが可哀想にも思うけど、アリサちゃんの言っていることが分かっていないようなので仕方がないような気もする。
それになのはちゃん
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