空白期 第7話 「とある冬の少女達」
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ゃんが言ってなかったら、多分私が聞いてただろうなぁ。あんなにあっさりと疑いの言葉を言われたんじゃ……。
「ショウくんもはやてちゃんのこと友達って思ってるだろうし、嘘は言ってないんじゃないかな?」
「甘い、甘いでなのはちゃん。ショウくんはああ見えてなかなかひどい性格をしとる。例えば、わたしが何か言うと冷たい言葉を返してきたり、でこピンしてきたり」
「あの……それははやてが適当なことを言ったときなんじゃ」
フェイトちゃんの発言にはやてちゃんの動きが止まった。図星をつかれたから、というのが真っ先に浮かぶ理由だけど、もしかすると他の理由かもしれない。
はやてちゃんってそこまで適当なこと言ったりしてるイメージはないんだけど……フェイトちゃんには言ってるのかな? それともフェイトちゃんがショウくんから聞いたとか?
「なあフェイトちゃん、何でそう思ったん?」
「え、えっと……この前ショウがはやては適当なことばかり言うって言ってたから。私にはそんなイメージなかったから否定したけど、そのうち分かる日が来るって」
「言った人物が人物だけに否定しずらいなぁ。でも……人がおらんところでそういうこと言うのはどうなんやろね」
な、何だろう……はやてちゃん笑ってるのに怖い。どことなく今度ショウくんに仕返ししようって考えてそうな気がする。
「は、はやてちゃん、別にショウくんは悪気があって言ったわけじゃないと思うよ」
「そ、そうだよ。ショウってはやてのこと話すときって優しい表情するし」
「うん、ショウくんってはやてちゃんのこと大切に思ってるよね」
「あの、別に怒ってへんからそのへんでやめてくれへん」
ショウくんのフォローのつもりで全員言ったと思うけど、結果的にはやてちゃんに恥ずかしい思いをさせてしまったようだ。顔を赤らめて俯いているのが証拠だろう。
フェイトちゃんは微妙なところだけど……なのはちゃんは相変わらず直球過ぎだよ。本人は自覚ないんだろうけど。
……でもなのはちゃんって冷静に考えると不思議な感性してる気がする。
恋愛とかはここにいる誰よりも分かってなさそうだけど、お姉ちゃんにからかわれたりすると顔を赤くしたり慌ててたし全く理解できてないわけじゃないみたいだし……って、考えても答えが出るわけじゃないか。
「前から思ってたけど……あんた達って何でそんなに好きなわけ?」
「す、好き……!?」
顔を赤くして驚き、すぐさまもじもじし始めたフェイトちゃん。今の彼女を見るとショウくんに特別な想いがあるのではないか、と誤解をしてしまいそうになる。子供のそういうことに興味のある大人達がいたら、きっとからかうだろう。
「フェイト、何赤くなってんのよ? ……あんた、そういうことなの?」
「ち、違うよ! 別にショ
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