変化と不変の入り乱れ
東方変形葉27話「夢幻泡影」
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うな気がするんだが。・・・それに見ていないから本気を出せるってどういう・・・?そう考えていると、永琳が弓を構え、光の矢が飛んできた。とっさにかわすが、どうやらそれは罠だったようだ。
「がっ!?」
畜生、そういうことか。かなり痛い一撃を喰らった。
もう一本矢があったのだ。正確には、本物の矢が。さっき避けたのは幻の矢だ。光る矢だからこそできる罠だった。
「さあ、あなたは私に勝てるかしら?」
「さあ、あなたは私に勝てるかしら?」
今戦っている相手は読みの名手、葉川裕海。月の賢者である私でさえ、あの子の読みにはついていけない部分がある。
あの子が永遠亭で日帰り修行をしていた頃、あの子の力を試してみた。兎達の弾幕を四方八方から飛ばし、裕海がそれをどう避けるか。結果、ただならぬ量の弾幕は一発も体に当たらずに避けながら歩いていた。私でさえ、危うく当たりかけたのに、あの子は当然のようにかわしていた。
さっきの罠にはかかったが、次はもう恐らくかからないだろう。
裕海はふふっと笑みをこぼしてみせた。
「勝たせてもらうよ、なんとしても。」
幻想「綺羅星人形劇」
「いけっきらちゃん!」
「いえ〜い!」
木の陰で座っていた人形の1人が飛び出してきた。美しい弾幕を放ちながら飛び回っている。若干厄介だが、この程度なら余裕でかわせる。しかし、なめていた。
「っ!?な、何?」
頭がなかなか回らない。どういうことなの?集中力が切れたにしては早すぎる。
「“遅滞の変化”の結界。これで君の完璧な頭脳は働きが遅くなる。つまり、頭がまわりにくくなる。」
彼がつぶやいた。でもどうして?能力は制限されているからかなりの疲労が起こるはずなのだけれど。
「すっごく小さな結界だから、正直引っ掛かるかどうか不安だったけどね。」
そうか。能力の効果が出る範囲を最小限にした結界。それを張ればもう疲れなんて全く起きないのだろう。
「頭脳の働きが悪くなると、当然集中力も判断力も保てなくなる。さあ終わりだ!!」
神変「建御雷命のお怒り」
不覚。私がこんなに追いつめられるなんていつ以来かしら?ああ、しまったわ。こんな人の子にやられるだなんて。そして私は弾幕の光に埋もれていった。
「ふう、危なかった。」
正直、結界がなかったら勝てなかったかもしれない。
「おい、葉川裕海」
声をかけられた。また相手かと振り返ると、結界の外のお茶屋で椅子に座ってお茶を飲んでいる善知鳥響希がいた。
「あれ、久しぶりだな。」
「ああ、久しぶり。そっちもがんばっているようだな。」
会った時と変わらず、なぜか少し上から目線の言動だ。
「それよりも、うちの店に人が来ないのを早くどうにかしてくれ。」
あ〜、このイベントが終わったら伝えておくか。
「わか
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