暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ  扶桑海軍119航空隊
宮藤芳佳
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!本体が基地(そっち)に向かっている』

私たちが出撃するまえでよかった。このときは本体を狙うのが妥当なんだけど、それでいいのかな?

『颯さん。聞こえたわね』

ミーナ中佐からか。珍しいね。

「はい、聞こえてます」

『それならわかってるとは思うけど、本体がこちらに向かって来てるの。』

そうだろうね。そう言ってたもん。

『本体の撃墜をお願いできるかしら?』

速度が速いネウロイの相手は私たちが一番得意とするところなんだよ。速いネウロイを相手にすることに特化しているから私たちは最速の魔女隊と呼ばれているんだよ。

「わかりました。ですが、手段は私たちで決めます」

私はミーナ中佐に連絡している間に、大崎に手話による指示を出した。指示した内容は、「ネウロイがこちらにまっすぐ向かってきている」である。

大崎はすぐに理解したのか、自前の武器である、九十七式自動砲を抱えてネウロイのいる方角へ飛んでいく。

『ええ、手段はあなたたちのやり方で構わないわ』

許しが出たところで

「大崎!始めていいぞ!!」

手慣れた手付きで撃っては装填撃っては装填を繰り返す大崎。装填時間は1分も掛かっていない。

しかし、ネウロイの速度に勝てず、すべてが遅れていた。

「大崎。援護射撃だ!」

私は私たちだけでの解決を諦め、後方に待機している宮藤さんとリーネさんに頼ろうと考えた。もちろん、二人が一人前の魔女(ウィッチ)と呼べないことも知っている。でも、今の私たちにはそんな彼女たちを利用しなければこの状況を覆す方法が見つからなかった。

私はインカムで宮藤さんたちに協力を仰いだ。

「宮藤さん。そちらにネウロイが向かっているの。私たちが援護するから、コアの破壊をお願い」

『わくりました。やってみます!』

元気はあるけど、今の宮藤さんには重荷だろうね。でもこれはいい経験になるはず。

「大崎!」

「はいっ」

大崎の誘導により、私たちの思惑通りに進むネウロイ。私は自分の指示した作戦がこれほど上手くいくとは思っていなかったので驚いていた。

「颯、誘導完了した」

凄い。これだけの時間でネウロイを的確に誘導し終えるなんて。

「宮藤さん。私たちが援護しているから安心して戦いなさい!」

『はい!!!』

これなら上手くいくかもしれない!

『颯さん、近くに小型ネウロイの反応があります。』

「なぁっ!」

私は私自身が持つ固有魔法《超視力》で辺りを確認していると、確かに一体の小型ネウロイを確認した。

「9時の方向に小型ネウロイ接近!大崎!行くぞ!」

「・・・・・了解」

私たちが対処しないと他にできる人はいない、だから私たちが!!
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