暁 〜小説投稿サイト〜
萌えろ!青春ポッキーズ!
ツンデレ
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き返された。目に若干影っぽいものが含まれてるのは気のせいだろうか。
「だから、話を聞く限りお前はその幼馴染みを好いているように見える。そしてそんなようなことも言っている。でも本当のところはどうなんだろうなと思っただけだ」
「それ、僕も聞きたい。恋バナかと思ってたのにこいつが溶け出したせいですっかり話が逸れてたから」
 のそのそやって来たイケメンが俺の上にのっかった―――のっかった!?
「重い、お前男子にしては軽いんだろうけど俺の軽い頭で支えられる重さじゃな――ぎゃああ!」
 俺が床を叩いてギブアップを求めている間、イケメンは俺の代わりに答えを促していた。
「―――ねえ、どうなの?」
 イケメンは俺の上でニンマリと笑った、んだろうな。ここからじゃ見えない。
「そもそも質問の意図が分からない」きょとんとした顔で言われて言葉が出ない。
 ―――こいつ、たまに本気でわざとじゃないかと思うときがあるんだが。
 めんどくせえな、と俺は頭を掻きむしる。
「じゃあたとえ話!俺がもしその子を好きになってもうアタックを始めたらどうする!」
少し間が開いた後、ポン、と手をうった。あ、今ので分かった。間違いない。
 ―――こいつ素でこんな感じだ………!
「――彼女の意見を尊重、かな」
 ―――――は?
「え、なにがなんでも彼女を自分のものに!じゃないの?」
 俺の中で生まれた疑問をイケメンが先に口に出した。
「ぐほぁ!」頼むから……身を乗り出すな。
「え、だって―――彼女が君の方を好きになっちゃったらしょうがないじゃない?」
 またまたやってきたすっとぼけたような答え。この、天然がっ!
「はいそれ!それですよ」
俺はイケメンの下から這い出して解説を始めた。
「そんな弱気の発言が『こいつ、本当にその子のこと好きなのかな?』なんて思われる材料になっちまうんですよ、分かりますかぁ!?」
「―――もう一回潰して」
▽大人しい奴が、反撃に出た。
▽イケメンの、のしかかる攻撃。
▽俺に十のダメージ。
「―――いやほんとにシャレにならんからやめてくれ……」
「でも、それは僕も気になるな」
イケメンはいつのまにか真面目な顔になって天然の方を見ていた。俺を押しつぶしてなきゃ本当にいいタイミングなんだけどなお前―――
「君、本当にその子のことが好きなの?幼馴染み=好きな人って勘違いしてるだけじゃなくて?」
 俺がイケメンに押しつぶされるまでの間、そいつは考え込んでいた。
そして―――
「分からない。から、今度確かめてみる。ので、次回にご期待ください」
「ええ―――」
俺は脱力して床に倒れ伏した。
「それって確かめるものなのかよー」
また考え込んでしまった天然に言うが、聞こえてないらしい。
「ねえ、十秒以内に転がるのやめないと
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