二話 無駄な出費
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「腹減ったからさっさといこうぜ!」
骸は腹をおさえて、少し見えてきた村を指差して走り出した
「おっ!おい!待てって!」
幾斗は、追いかけるが、遅れている星花を見てすぐ止まり、
ぶつぶつ言ってる星花の頭をポンポンと優しく叩いて言った。
「星花大丈夫か?」
いいお兄さんだ。身体中から兄貴のオーラが溢れている。
言うならば『溢れ出る兄貴』だな。
すまん。つまらんかった。
急ぐ骸。
兄貴のオーラを出している幾斗。
幼女じゃない幼女じゃないと呪術を唱えるように言っている見たまんま幼女の星花。
俺は最後尾で見ていて結構おもしろかった。
骸に関しては、止まらんな。
…ん?
骸って今さっき転生してきたよな?
「あのさ、あいつ金持ってなくない?」
骸を指指しながら小さな声で幾斗に聞いた。
幾斗が無言で頷いたので、
「お前、金もってんのかぁ?」
と骸に聞こえる声の大きさで言った。
骸はピタリと止まり俺と幾斗の元に戻ってきた。
「完っ全に忘れてた!どうしよう!一文無しだ!」
骸が悩んだ顔でボソッと言った。
「「…ダメだこいつ???」」
俺と幾斗が声を揃えて呟く。
幾斗とは…なんか他人のような気がしないな。
他人だけど。
骸は、俺の肩を叩いてニコッと笑い、言った。
「っつー訳で狂夜兄さんおごってね♪」
俺は、ため息をついて答えた。
「はいはい、分かりましたよっと」
「ヤッター」
骸は、子供のようにはしゃいでいる。
幾斗を見ると苦笑いしていた。
俺は頭を掻きながら、財布の中身を確認した。
…参ったな…とんだ出費だ…
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「んん〜まずは、団子だろ!オバちゃん、団子8本お願いね♪」
目的地に着くと。骸は、お姉さんに団子を八本頼んだ。
お姉さんに勘定を聞いた。
「お勘定いくらですか?」
「八千円です。」
お姉さんは、ニコッと笑って答えた。
「えぇ!?高すぎやしませんかねぇ?」
高すぎってレベルじゃねぇ!!
「当店は、とことん素材にこだわり、最高級の団子を提供させていただいてます。本来一本二千円のところを千円にしてやってるんです。払えや!!糞が!!…お客様。」
「口悪いですよ?泣いちゃいますよ?」
「貴方の泣き顔もそれはそれで見てみたいです。」
お姉さんは、いたずらっぽく笑ったがこちとら全然笑えない。
明日から雑草食って生きてけと?
食えるっちゃあ食えるけど。
「ドSですか?貴女は
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