7話 Some irregulars
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の子の声が聞こえる。
「もう手を出したのか!?そんなに密着して!何をするつもりだったんだ!?」
私の見える範囲に桐条美鶴が現われる。
やはりゲーム内と同じでものすごい綺麗な人だ。
しかし、どうも慌てている。
私に悪印象を与えないため、というよりももっと他に、何か。
「ぇ?・・・あーいや、この子がいきなり寮に入ってきたから」
手が離され、私の体は自由になる。
彼にひねられた肩を少し回して不調がないことを確かめる。
「む、そうか。私の説明不足だったな。彼女は今日からこの寮に住むことになった」
綺麗な赤い髪をしたその人は、私に自己紹介をしろ、とでもいうような目線を送ってきた。
言われてからするのは尺だが、私はしぶしぶ自己紹介をすることにした。
「え、えっと、あの・・・稲城遥です」
「ふ〜ん。この子って、もしかして?」
「あぁ、そうだ。前もって言っておくべきだったな」
そんなことよりも問題は、彼だ。
もしかして岳羽さんの変わりなのだろうか。
私が原作介入しているせいで、何かがズレていてもおかしくない。
もしかしたら彼が岳羽さんの男バージョンの可能性もある。
「あの!すいません」
二人がこちらを向く。
「あなたは一体誰ですか?」
もしそうならば、彼も私の逆ハーに加える。
回復系のスキルを持っている男があまりいないため、彼が岳羽の代わりならかなり楽になるだろう。
「俺は琉峰彩。月光館高校2年生。さっきは脅しみたいなことしてゴメンね?でも安心してよ」
彼、彩はそういうと、ポケットから何かを取り出す。
「これペーパーナイフだから」
問題はそこじゃない。
実際に人を殺せる殺せないが問題ではない。
殺されるかもしれない、そう他人に思わせる行為が間違いなのだ。
「そ、そういう問題じゃありません!た、確かに予定の時刻よりは遅れて着ましたけど、それだけでこんな対応され
なきゃいけないんですか!?」
彼の名前からして、岳羽は他にちゃんといそうだ。
となると、彼は何かのイレギュラーとなる。
一体なんのイレギュラーなのか。
アルカナに入っていなければ恋人になるのは難しい。
しかし、ここにいるということは彼もペルソナ使いの可能性が大きい。
となると、何かしらのアルカナを有していると思われる。
「荷物はすでに運んである」
「わかりました」
私は桐条美鶴にそう返事した後、再び思考し始める。
彼は一体どのような存在なのか。
イレギュラーな存在にも二通りある。
それは私と同じような形で原作を知る外
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