暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹のありきたりな日常
妖精の尻尾の新人
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をした家だった。
「お兄ちゃーん、起きてるー?」
ウェンディがドアをノックしてタクヤが起きてるか確認する。しかし、返事は帰ってこない。
「まだ寝てるのかなー。」
そう呟いてウェンディはポケットからタクヤの家の合鍵を取り出した。

ガチャ

ウェンディは鍵を開けて家の中へ入っていった。
「お兄ちゃーん。」
ウェンディは寝室のドアを開けながら呼び掛ける。
「Zzz…。」
「…やっぱり寝てた。」
案の定タクヤはかけ布団を蹴りぬぐった状態で規則正しい寝息をたてながら寝ていた。
「お兄ちゃん、お兄ちゃんってば。」
「うーん…。」
何度さすってもタクヤが目を覚ます様子は伺えない。
ウェンディはどうしたものかとその場に立ち尽くしていた。
「…ちょっとだけならいいよね…。」
そう言ってタクヤのベットにウェンディは侵入する。

もぞもぞ もぞもぞ

ウェンディはタクヤの布団を取り、タクヤとウェンディにかけるとウェンディはタクヤの背中に密着した。
ウェンディの心臓の鼓動が激しくなる。だが、それは苦しさから来るものではなかった。
(「暖かい…お兄ちゃん…。」)
その時、

ガバッ
タクヤが寝返りをうち、ウェンディの顔に接近する。あと5cmでタクヤとウェンディの顔がくっつくぐらいに。
(「〜〜〜〜〜!!!?」)
ウェンディはたちまち顔が真っ赤になり、今にでも気を失いそうになった。
それでも尚、タクヤとの距離が徐々に縮まってきた。
(「お、お兄ちゃ~~~ん!!!!」)
「うあっ?」
二人はしばらくの間見つめあった。先に口を開けたのはタクヤだった。
「なんでウェンディがオレの布団の中にいるんだ?」
「そ、それは…その…。」
「…ま、いっか…。」
「え?」
ウェンディはおもわずマヌケな声を出してしまった。

ギュッ

「!!!」
「あったけぇ…。」
ウェンディは顔から火が出そうになるくらい真っ赤になっていた。
「あわわわわ。」
その時だった。

ガチャ

「タクヤー。いい加減おきなさい、よ、って…。」
「どうしましたー?って。」
ウェンディの帰りが遅かったのでシャルルとエマが迎いに来たのだ。
「あ、あのね。これはその…。」
「「…。」」
ウェンディがあたふたしながら必死にシャルルとエマに言い訳をしていたが反応が薄い。
「では、」
「ごゆっくりどうぞ。」
「だからちがうんだってばーー!!!!」





















「ふぁー…。よく寝た。」
「ったく、寝過ぎだっつーの。」
「もう少し規則正しい生活は送れないのか。」
「へーい。」
ここはマグノリアにある駅
タクヤもまじえ、いよいよ仕事に行くことと
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