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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 J
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「・・・だめね。一輝のDフォンにつながらなくなってる。」
「そうですか・・・出来ることなら、一輝さんにも参加してほしかったのですけど。」
黒ウサギはそう言いながら、
契約書類
(
ギアスロール
)
を見る。
「この主催者だけではなく、ルールも場所も、何一つ分からないギフトゲーム・・・一輝さんの経験は、大いに役立つと思ったのですが・・・」
「一輝さんは・・・ルールなんて気にしないで、ひたすら暴れることの方が多い気がしますけど・・・」
黒ウサギは、鳴央の発言に対して苦笑を返すことしかできなかった。
だがしかし、一輝がそればっかりやっているのもまた、事実である。そして、最終的に呪力を利用した拷問に耐えきれなくなった相手が勝利条件を喋る事になるのだが・・・まあ、そんな一輝の日常は気にしなくてもいいだろう。
「それにしても、不気味な図形だね〜。切って並べたらパズルとかにならないかなっ?」
「やめてくださいヤシロさん!契約書類を切るだなんて!」
「でも、お兄さんそんなギフトゲームやったことあるよ?」
「・・・本当に色々なことをしているのですね・・・」
若干、黒ウサギの声に呆れが混ざってきた。
「Dフォンの不調は・・・白夜叉さんに聞けばいいのかしら?」
「でも、あの人は今どこにいるのか分からないですし・・・」
「不調なのかも怪しいしね〜。ほら、私のから音央お姉さんや鳴央お姉さんのにはつながるみたいだし」
と、試しに掛けてみると三人の間では電話が通じるようだ。
だが、スレイブのDフォンにはつながらない。現在仕事中の二人にはつながらなくなっているようだ。
「う〜ん・・・電源を切ってる、はずはないし・・・」
「緊急時のために、いつでも電源を入れておくことにしてるから・・・」
「じゃあ、電波が通じないところにでもいるのでしょうか・・・」
「・・・Dフォンって、電波でやりくりできてるの?」
音央の発言はもっともである。
ギフトの一つであるDフォンが、そんなちゃちなもので連絡を取れているとは思えない。
事実、箱庭の不思議パワーを利用する形で連絡を取り合っている。
「だとすれば、現在電話が通じなくなっているのは一輝とスレイブのDフォンに不調が発生しているからで。」
「こっちからは何にも出来ないのですね。」
「お兄さんは、今回参加できないんでよね〜。いや〜、困った困った!」
ヤシロは困ったと言いながらも、なんだか楽しそうである。
と、そこで十六夜が三人に声をかける。
「オイ、そこの一輝のメイド三人!ひとまず教会に行くぞ!」
その声を聞いて、三人は問題児一同について行った。
========
一輝は呪札を投げ、放たれた病魔を消し去る。
そのまま一歩踏
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