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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 J
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み込んで放ったやつを切ろうとするが、ギリギリのところでスレイブが一輝の体を操り、横に跳ばせる。
先ほどまで一輝がいたところに病魔が放たれたので、冷や汗をかきながら自分でも後ろに跳ぶ。
「はぁ・・・確か、こいつは七人ミサキだって言ってたよな?」
「はい。間違いなく白夜叉は七人ミサキだと言っていました。・・・正確には、神格を手に入れた七人ミサキだと。」
どっから手に入れた、一輝がそうぼやくのも仕方のないことだろう。
しかも、七人で一つの存在である七人ミサキであるがゆえに一つの神格を常時全員で共有している。
そして、七人ミサキという怪異はその祟りを鎮めるために狂塚が作られるほどの怪異。元々、人間からの信仰を受けていた、歴史の流れによっては神霊になりかねない存在。
「魔王になる前に倒してしまえ。簡単に言ってくれるよな、白夜叉は・・・」
「とはいえ、兄様であればそれも可能かと。」
「軽く買いかぶりだよ、それは・・・」
そう言いながら呪札を数枚取り出し、七人ミサキの一人に向けてすべて投げる。
「病魔を払え、急急如律令!」
その瞬間、囲まれている七人ミサキの一人から構成している要素である病魔が払われていくが・・・残りの六人が、その一人を助け出す。
助け出された一人は残りの六人の病魔に包まれることで、ダメージから全快する。
「とまあ、こんな感じに一人だけを倒そうとしても無駄なんだよな・・・」
「・・・予想以上に面倒ですね、これは。いっそ復活できないまでに切り刻みましょうか?」
「病魔の化身って、どれくらい切り刻めば消滅するんだろう・・・」
ダメージはあるが、それでも開いた穴を他の六人によって埋められれば復活してくる。
一輝はそんな七人の女性をにらみながら片手でスレイブを構え、もう片方の手で倉庫をさばくる。
「なんかねえかな・・・っと!」
「妖怪に対抗する策、どれくらいあるのですか?」
「昔もこういうやつを相手にしたことはあるんだけどな・・・その時は、落とし穴に落として生き埋めにして殺したんだけど。」
全員まとめて落とすことで、全員まとめて攻撃する。
だが、今回の相手は・・・
「病魔の化身だし、生き埋めにしたくらいで死んでくれるのかな・・・」
「では、その案は使えませんね。・・・ならいっそ、神格を取り払ってみてはいかがでしょう?」
スレイブの案に首をかしげながら、一輝は放たれた七人分の病魔をスレイブで切り裂く。
本来形のない病魔ですら切り裂けるあたりに、スレイブが素晴らしい剣であることがうかがえる。
ついでに、両手剣をあっさり片手で使いこなすあたりに一輝の異常具合もうかがうことができる。
「と、いうと?」
「身にすぎた力は、その持ち主を狂わせます。彼女たち、現時点で
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