マクロスF
0681話
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エルの2人に関わって痴話喧嘩に巻き込まれるのが嫌だったのだろう。ルカが唐突に話題を変える。
だが、かなりの拾い物? この前はASRSが目玉みたいな事を言ってたが……それか?
「ほう? どんな風にだ? この前はASRSとかいうステルス装置にしか興味がなかったようだが」
オズマも同様に気になったのだろう。ルカの話に乗って尋ねる。
俺としても興味深いが、ソルプレッサとの関係性を疑われている以上話に乗る訳にもいかないから、ありがたい。
「確かに画期的な技術という意味じゃ、ASRSが最も目を引く技術なのは事実です。実際、もしあのASRSをVFに搭載したら、これまでVFに与えられてきたステルス装置は飛躍的に進歩するのは間違い無いですし。ただ、他の部品にしても……そうですね、例えばこんな言い方はちょっと不謹慎かもしれませんが、今の新統合軍はVFが主力兵器ですよね。それにVBがちょっとあるみたいな感じで」
「そうだな」
当然とばかりに頷くオズマに、ルカもまた頷いて言葉を紡ぐ。
俺はそれを黙って紅茶を飲みながら聞く。勿論夫婦漫才、あるいは痴話喧嘩をしているミハエルとクランは意識の外にやってだ。ちなみにピクシー小隊の他のメンバーや食堂の客達も同様にスルーしている辺り、いつもの事なのだろう。
「つまり、もし僕達が知らないVFやVBがあったとして、それを解析してもどうしても他のVFと同じ部品、あるいは似たような部品が出て来る筈なんです」
「……まぁ、確かに」
「ですが、あのソルプレッサという機体はVFと同じ部品が一切無いんですよ。勿論、戦闘機である以上は似たような部品がありますが、VFに使われている部品は1つもありません」
まぁ、そうだろうな。そもそもソルプレッサはこの世界の機体じゃないんだから。寧ろ、アシュセイヴァー辺りのADとなら部品の類似性が見られる可能性があるだろう。ADはソルプレッサから発展していった機体なのだから。
そんな風に俺が考えている間にも、ルカの言葉には熱が入っていく。
「つまり、あのソルプレッサはVFとは全く違う……それこそ、異文明の機体と言ってもいいくらいの代物なんです。そういう観点で言えば、あのVTOL輸送機も同様ですね」
「けど、技術的にはVFの方が優れているんだろ?」
余りに褒めちぎるルカに、思わずそう言葉を挟む。
そんな俺へと一瞬探るような視線を向けるルカだが、すぐにその視線を消して大きく頷く。
「ええ、勿論技術的な意味ではVFの方が上でしょう。ですが、全く違う技術系等の機体が……それも2機もあるのを考えれば、技術的なブレイクスルーが期待出来るのは間違い無いですよ」
「ほう、大きく出たな。なら、例の件は期待出来るのか?」
「そうですね。以前の物より性能が高く
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