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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十八話 覚悟と選択する道 後編
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それに頷き、遠慮はいらないと先を促すリンディとレティ。
「ですが管理局も一枚岩ではありません。
犯罪や汚職など黒い噂がある者もいます。
何かの拍子に士郎の信念とぶつかり合い戦闘になることは避けたいところです。
仮にですが……本局での戦闘となればどれだけの被害が出るのか見当もつきませんが、軽微で済む筈がないのは確実です」
クロノの言葉に否定することなく受け入れるリンディとレティ。
三人が一番危惧しているのが士郎と敵対し戦闘になった場合である。
味方であれば頼もしいが、もし敵になればこれ以上ない脅威となる。
特に士郎の持つ手札には確認できているだけで魔法無力化の槍に、魔法破壊の短剣という魔導師の天敵ともいえる武器がある。
さらに未だ見せていないというだけで他にも同様の武器がないとも限らない。
そして、確固たる信念を持っているということは、一歩間違えば組織の在り方と信念がぶつかった時に躊躇無く信念を選択する。
そうなったら戦いは回避できない。
「確かに二人の意見は最もだと思うわ。
だけど彼を一人にしてしまえば、彼は元いた世界と同じ事を繰り返してしまう可能性が高いわ。
いえ、既にそれだけの実力を持ってしまっている。
そうなったら私達と士郎君は戦わなければならない」
だからといって協力せずに不可侵を維持できるかといえば、そうではない。
特にリインフォースという魔導を知るパートナーを得た以上は士郎自身が地球以外の世界に踏み出てくる可能性も高い。
仮に地球以外の世界に出てこなくても宝具の類などロストロギアクラスなのだから共に歩むことをやめた時点で管理局が士郎を追う可能性は高い。
さらにその中でも最悪の想定をするなら
「そして、絶対に士郎君とゲリラ戦になることだけは避けないといけないわ」
衛宮士郎とのゲリラ戦である。
管理局内での衛宮士郎対管理局の決戦となればかなりの被害は出るが物量で押し勝てる。
無論、士郎の全ての手札を知らないため推測でしかない。
それでも物量差というのは単純かつ明確な戦力の差でもある。
だがゲリラ戦となれば話はそんなに簡単なものではない。
次元世界という広大な土地に魔術という魔導よりも秘匿性の高い技術。
士郎が使っていた銃を使用すれば魔術すら使う必要がない。
次元世界には管理局の手の届かない管理外世界や文明がなく局員を配置していない隠れ家となる無人世界などいくらでも存在する。
そんな中で一人の人間を探し出すのは難しい。
反管理局勢力と協力されたらもはや手に負えない。
戦いは長期化し、一度の被害は少ないかもしれないが、確実に被害は増えていき疲弊するのは管理局の方になる
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