暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
三章 少女修行〜in Gensokyo.
40 訪問〜He want read books bat he could not.
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けど研究の邪魔になるので少し離れたところで本を読むことにした。

俺は紅魔館から離れている間に入った新刊が気になった。小悪魔は気を効かせて俺が読んでいない分を別の棚にまとめて置いていた。む、やるようになったな小悪魔。

椅子を一つ持ち出し、腰の痛みを覚えながら読んでいない本に手を伸ばそうとすると図書室の扉が開き、件の司書として成長した小悪魔があらわれた。

「昨日はお楽しみでしたね」
「!?…わざわざ言うために来たの?」

昨日のことは皆に筒抜けなのか…。まあ、夕食にも出なかったし、バレるのはわかってたけど…なんか恥ずかしい…

「いえいえ。アリスと言う方が来たのですが」
「ここまで通して。アリスは友達だから何時でも通していいよ」
「わかりました」

小悪魔は図書室の扉を一旦閉じて外の門で待たせてあるであろうアリスを案内しに向かった。
アリス早いな。昨日の今日だぞ。別に嫌じゃないけど。それだけ楽しみだったのかな?本を手に取りながらそう思う。

「アリス?」

パチュリーは顔をあげて尋ねてきた。
そっか、パチュリーには村で起きたことは何も話してなかったね。

「鉱石を取りに行った先でたまたま会ったんだ。その内話すとして、本を見たかったらおいでって言ったんだ」

紅茶や菓子を置けるように新しい机を取り出しながら話した。何時も使っている机は広いけど、今は全部パチュリーが使っている。アリスの分の椅子を用意した所で図書室の扉が開いた。

「お邪魔するわ。外、凄いことになってるわね」
「ははは。まぁね。いらっしゃい」

外にある人狼の死体は片付ける人員が美鈴しかいないので未だに片付いていない。

「何時でもいいって言ったからすぐに来たのだけど、迷惑だったかしら?」
「いやいや、全然」

アリスは今度はパチュリーの方に向かった。

「こんにちはパチュリー。お邪魔するわね?」
「ええ…」

パチュリーは顔をあげずに研究したまま返事をした。
パチュリーの反応が素っ気なかったのは仕方がない。なにせ二人は人形劇の時に会っただけで、それほど親しくはないからだ。

「小悪魔。紅茶を淹れて」
「はい、ただいま」

小悪魔はパタパタと急ぎ足で紅茶セットを取りに行った。その間に俺はアリスに図書室を案内することにした。

「アリス、案内するよ。人形に関する本だよね?」
「お願いするわ」

アリスを連れて人形のことについて書かれた書物の棚に向かった。

「入った時に思ったのだけど、凄いわね…」

キョロキョロと膨大な本棚を見て歩きながらアリスは言う。

「全く役にたたない本も中にはあるけどね」

脱力ホラー、笑えない漫才集、絶対に儲かるヤミ金、アトランティスの歩き方、魔法少女の
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