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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第185話 針と糸があれば―――!
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ガ「おい・・全然見つからねーじゃねーかよっ!」

ジュ「ひぃ!」

ガジルが噛みつきそうな勢いで傍にいたジュビアに怒鳴りつける。ジュビアは小さく悲鳴を上げ、思わず首を竦めて両手で両耳を塞いだ。
霧で辺りを覆い尽くされた崖の頂上。ここにマスター・マカロフに他言禁止の『謎の仕事』を頼まれたガジル、リリー、ミラ、ジュビア、ラクサス、カナの5人と1匹はいた。
仕事の内容はこの霧で覆い尽くされた崖の頂上にある、闇ギルド最大勢力ビゲスト同盟の1角、西の真空(ウェストヴァキュアム)のギルドを見つける事なのだが・・・ガジルがさっき怒鳴ったとおり、全然見つからないのだ。

リ「こんな狭苦しい場所に建つギルドだから、簡単に見つけられると思ったが・・・」

カ「そう甘くなかったね、こりゃ。」

リリーが腕組をして小さく呟き、カナが「あちゃ〜」とでも言いたげな顔をして額に手を当てた。

ラ「それに、更に謎が増えた。」

ラクサスが自分の左手を睨み付ける。ラクサスの左手には白い包帯が巻かれていた。

ミ「霧に包まれた崖と滝、滝の水から感じる謎の魔力、見つけられない闇ギルド・・・」

ミラが顎に手を当てて考えるように呟く。

ジュ「もしかして、別の場所にギルドを移転したとか?」

ガ「でも、マスターが「ここにある」って言ったんだろ?」

ラ「じぃじの奴、評議院の奴等にも聞き込みしてたぞ。」

カ「マスターが得た情報が間違ってるとは思えないけどね。」

情報は正確。
この崖のどこかに、西の真空(ウェストヴァキュアム)のギルドがあるはずなのは確かなのだ。
でも、いったいどこに―――――?

リ「とにかく、捜索の範囲を広げて、引き続き捜索を続けよう。」

ミ「そうね。それに、見つけられなかった時はこの瞬間移動魔水晶(テレポートラクリマ)を置いていけばいいんだし。」

そう言いながらミラが取り出したのは、正八面体の形をした薄紫色の魔水晶(ラクリマ)だった。

カ「ほんとっ、最近の魔水晶(ラクリマ)は便利なものばっかだねぇ。」

カナがミラの手の中にある魔水晶(ラクリマ)を覗き込みながら言った。

ガ「つーかよぉ、もし西の真空(ウェストヴァキュアム)のギルドを見つけられなかったら、ここまで来て俺達は魔水晶(ラクリマ)1個置いてきた事だけになるのかよ。」

ジュ「それがどうかしたの?」

ジュビアが問うと、ガジルの額に怒りマークが浮かび上がった。

ガ「冗談じゃねぇっ!何で俺が火竜(サラマンダー)達の為にこんな所まで来て魔水晶(ラクリマ)を1個置くだけしか出来ねぇんだよっ!?」

ジュ「ひぃ!」

ガジルがまた噛み付きそうな勢いでジュビアに怒鳴りつけ、ジュビアもまた小さな
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