第三十二話
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ったのか?」
「いやいや、ジージーはまだまだ元気じゃん!十分現役でしょ?」
「老いぼれは、さっさと若いもんに場所を明け渡すもんじゃよ香呂がそうであったようにな」
「いやいや、あの人はジージー以上に現役でやれるはずなんだけど・・・」
と、土御門さんにジージーと呼ばれているのは、席組み第二席、『犬神使い』の犬神慈吾朗さん。
片手にお猪口を持って日本酒を飲んでいる姿が、やけに様になっている。
で、朗らかに話しているのも席組み第九席、『金剛力』の土御門殺女さん。
で、何にも話していないけどさっきクラッカーを鳴らしてからずっとビールをジョッキで飲んでいるのは席組み第四席、『化け狐』の稲葉前さん。
カズの前で少しおろおろとした感じでこっちを見ているのが、席組み第六席、『化け猫交じり』の匂宮美羽さん。
視線を動かせば、キッチンで調理をしている女性を手伝っているのは、席組み第七席、『刀使い』の九頭原匁さんに、席組み第八席、『式神使い』の星御門鈴女さん。
とても太い手で、しかし丁寧に料理を運んでいるのは席組み第十席、『雷撃』の雷剛拳さん。
「何なの、この豪華なメンバーは!?これがあんたの誕生日を祝うために集まったって!?あと一人いれば一般的に知られてる席組み全員集合するじゃない!」
「ああ、もっともだ。すっごい最もな意見なんだけど・・・現に集まっちゃってるしなぁ・・・」
「集まっちゃってるしなぁ、じゃないわよ!あんたどんな立場なの!?」
「立場、か・・・どんな立場なんだろうな・・・」
と、そこで一つ、気になる発言があったことを思い出した。
「そういえば・・・さっき、夜刀神さん『席組みが九人も』って言ってなかった?」
その瞬間、カズの表情がひきつった・・・ように見えた。
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