第五章 StrikerS編
第百七十話 『外伝18 戦慄の影響ゲェム(前編)』
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起動し始める。
「そ、それでマジカルアンバーでいいんか? ここ機動六課に何しに来たんや……?」
機動六課代表としてマジカルアンバーにそうはやてが話しかける。
だが、返ってきた答えは、
「何をおっしゃいますか? 貴女方が私を呼んだんじゃないですかー」
『は……?』
全員がその場で首を傾げる。
まったく身に覚えがないからだ。
だがマジカルアンバーは陽気に笑いながら、
「私は分かっているんですよー? ちゃんと『暇』という言葉を聞いてこの場にやってきたんですからー。あはー♪」
それで全員が思い至ったのかはやてに白い視線を送る。
「わ、私のせいやないやろ!? ま、まぁ暇だーって言ったのは確かやけど、それでもみんなも頷いていたやんか!」
はやての必死の言葉に全員は視線を逸らす。
みんな、結構な薄情物である……。
そんな機動六課事情はいいとしてマジカルアンバーは笑顔を浮かべながら、
「そんな皆さんに朗報ですよー。私がそんなみなさんの暇をつぶしに参りましたー!」
「へー……どんな事をしてくれるんだ?」
ランサーがそう言って『つまんなかったらただじゃおかねーぞ?』という視線を少し好戦的に投げかける。
「も、もう……ランサー、そんな睨むような態度をとっちゃダメだよ!」
フェイトがそう言ってランサーを嗜める。
「いいえー。構いませんよ。ですが、それにご期待できるように遊びを提供するのが私の使命ですから。お任せ下さい!」
そう言ってマジカルアンバーは着物のたもとをまさぐりだす。
そして取り出したのは、なぜかきのこのマークが描かれている白いツボ。
「……これは?」
「はい。これは『笑いのツボ』と言いましてぇ、ここから出てくる煙を吸うと笑いが止まらなくなる一品ですよ!」
「なんか、嫌だな。それ……」
ヴィータがそう判断する。
「なぁ、それってどこまで笑えるんだ……?」
「そうですねぇ……吸う量にもよりますが、幻覚が見えて悶え苦しむまで続けられますよー?」
「もうそれ麻薬じゃねーか!? 却下だ! 却下!!」
再度ヴィータがバンバン!とテーブルを叩き、笑いのツボを却下する。
「そうですかー? 笑えば幸せになれると思うんですけどねー……。仕方がありません。では次は……………」
そう言ってゴソゴソとまたまさぐるマジカルアンバー。
それを見ていたティアナはふと(あの中ってどれくらいものが入っているんだろう……?)というくらいには不思議な光景だったと後に言う。
「お次はこれですねー」
お次に取り出したのはなにやらボタンが一つ。分かりやすく『押すな』とまで書かれているではないか
そして、それを見てなのはが思わず身の危険を感じて体を震わせる。
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