第五章 StrikerS編
第百七十話 『外伝18 戦慄の影響ゲェム(前編)』
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らしい。と、同時に厄介事を持ち込んできたような様子である。
どこかの魔術師の狐を彷彿とさせる出で立ちである。
当然、その誰かさん(もうキャスターでいいや……)もその登場を見ていたために、
「パ、パクリ!? パクリですよ、ご主人様! あんの女はわたくしのアイデンティティをパクりましたよ!? しかも狐耳とか……ッ! ナメてんのか、おらァ!?」
「お、落ち着けキャスター……! いつも以上に壊れているぞ!?」
そんな少しはっちゃけた主人と従者の光景がカウンターの中で繰り広げられているが、今はあまり関係がなく、先程までうんうんとしていた志貴とアルクェイドも誰か分かったらしく目を見開いている。
そして他の面々も色々と驚いている中、女性はピースサインをしながらも、
「大変お待たせいたしましたぁ! 今日も元気なみんなのアイドル! 魔法少女マジカルアンバー! ここに推・参!!」
バーン! と決めポーズをしてそう語る女性、いや、マジカルアンバー……。
魔法少女という単語にシホが少しトラウマ的な表情を浮かべながらも、
「な、なんでよ……」
久しぶりに若かりし口癖を呟くのだった。
「というか琥珀さんだよな!?」
志貴がそう言ってマジカルアンバーに叫ぶ。
だが、マジカルアンバーははてな?という表情をして、
「……はて? 琥珀とは誰のことでしょうか?」
「え? 琥珀さんじゃない、のか……?」
「おそらく人違いでしょう。私はこの世界の人間ではありませんからー」
その一言に平行世界という概念を知っているシホ達やサーヴァント、事情を知っているなのは達は目を見開く。
どこかで『これも特異点世界の影響か……?』という場に合わない真面目なセリフが聞こえてきたが、そんな真面目空間など吹き飛ばすものだとマジカルアンバーがほうきをブンブンと振り回しながら、
「私はこことは別の平行世界からやってきましたー。私にかかれば平行世界などたやすく移動できますからいくらでもどこまでもいけますよ〜」
それを聞いて思わずシホと士郎ががくりと膝と手を地面につく。
「そ、そんな……大師父でもあるまいし、そんな簡単に平行世界を行き来できるなんてぇ……私ですらまだまだ自由にいけないのに……ッ!」
シホの表情はかなり泣きが入っている。
士郎も泣きはしないが、落ち込みようは半端ないほどであった。
「なにかわかりませんが、傷つけたなら謝りますよ? 責任は負いませんが。あはー♪」
「琥珀さんだ……、琥珀さんがいる……」
「やっぱり性格は使用人そのものよねー……」
マジカルアンバーは愉快に笑う。
志貴とアルクェイドは少し呆れの表情をしていた。
だが、そこで今まであまりの事態に固まっていた他のメンバーも
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