3話:とある独逸の破壊衝動
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形状も変だ。説明書きを探すがデイパックの中には見当たらない。落としたのかもしれないと辺りを見回す。
(お、あった)
テーブルの側の床に落ちている。KBCは手を伸ばして紙を拾おうとしたのだが・・・。
「キャアアアアアアアアアアアアア!!」
「オワァっ!?」
いきなり響いた女性の悲鳴に驚き間抜けな声を出してゴン、とテーブルに頭をぶつける。慌てて這い出ると外にはスタンガンを持った中学生位の少女がいた。
「ま、待ってくれ! 俺は怪しい者じゃ・・・いや、怪しいけど危険な者じゃない!」
「そ、そうなんですか?」
「ああ、こんな殺し合いに乗る気は無い。だから倍数でも数えて落ち着いて話を聞いてほしい」
「ば、倍数?」
少女はスタンガンを下ろす。とりあえず警戒は解いてくれたようだ。
「で、でもなんでテーブルの下なんかに?」
「別に待ち伏せしてたわけじゃない。人に見つからないようにしてたんだ」
「はあ・・・」
会話が跡絶える。コレはこれでマズイ。
「俺はキーボードクラッシャー。あんたは?」
「佐天涙子です。キーボードさん、確かに名簿に書いてありますね。本名なんですか?」
「いや、本名は一応レオポルドだけど。ていうか名簿って?」
「え、参加者名簿ってかかれた紙ですよ。デイパックに入ってありませんでした?」
そう聞いてクラッシャーは再びデイパックを探る。底の方に紙のような感触を捕らえた。取り出してみると少し皺がついたが、その内容を確認することが出来た。
「ああ本当だ、俺の名前もあるしアンタの名前もってウォイ!!!」
いきなり奇声を発したクラッシャーに驚く佐天。正直なところ引いたが、意外と真剣な顔をしているのでおそるおそる声をかける。
「ど、どうしたんですか・・・?」
「・・・すまん佐天さん。さっき殺し合いには乗らないと言ったが、訂正しなきゃいけないかもしれん。見ろこの名を!!」
クラッシャーが指差したのはドナルド・マクドナルドとムスカと書かれた箇所だった。何事かと尋ねる前にキボクラは語りだす。
「こいつ等はウィルスとなって俺のPCを破壊したり直接俺を殺しにきたり待つ気も無いのに三分間待ってやるとか抜かしたり人を洗脳したり挙句の果てには世界を滅ぼしたりと色々危険なキチガイなんだ!こいつらに何回やられたことか!こいつ等は殺したほうがいい!個人的な恨みもあるがそれだけじゃない。このドナルドって野郎は見た目はピエロだが本性は笑顔でとんでもないことする残忍な超鬼畜野郎だ!おまけに常にラピュタのことしか考えていない人のPCを何回破壊してもなんとも思わないキチガイラピュタ厨のムスカまでいるとか最悪だああああああああああああああああ!!」
佐天はクラッシャーが絶叫している間呆然としていたが、ハアハアと息切れしているク
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