第十五話 白と黒の姉妹その六
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「横須賀がさ」
「そうなのね」
「横須賀はいい場所だぜ」
「ううん、私横須賀は行ったことがないけれど」
「私もです」
朱美と伸子は薊の言葉から横須賀についても話した。
「関東自体にね」
「縁ないですけれど」
「横須賀っていい場所なのね」
「先輩のお話ですと」
「じゃあ一度ね」
「行ってみたいですね」
「ああ、機会があったらさ」
実際にだとだ、薊は二人に笑顔で話した。
「一回行ってみたらいいよ」
「そうね、それじゃあね」
「一回行ってみます」
「どういう場所か気になりますし」
「面白そうな場所ですから」
「横須賀中央駅から降りてさ」
薊はその横須賀の具体的なことを話した。
「そのまま商店街の一本道を通っていくと色々なお店が左右にあって、横道にもさ」
「そこにもなのね」
「お店があるんですね」
「そうなんだよ、道が碁盤みたいになっててさ」
薊はその横須賀中央駅から降りたそこのことも話すのだった。
「いいお店が一杯あるんだよ、カプリチョーザとか中華料理店とか飲み屋とか」
「カプリチョーザって何処でもあるわね」
「そうですね」
朱美と伸子はこのことについても話した。
「神戸にもあるし」
「大阪にも京都にも」
「それで横須賀にもなのね」
「関東にもあるんですね」
「ああ、あるよ」
カプリチョーザについてもだ、薊は陽気に話した。
「あの大蒜を効かせたたっぷりのパスタがいいよな」
「そうそう、美味しいのよね」
「あれが」
「他にも店があって」
それでだというのだ。
「そのメインストリート、っていってもちょっと歩いたらベースがあるんだよ」
「ベースっていうとアメリカ軍ね」
「自衛隊さんじゃなくて」
ベースという英語の名前を聞いて二人もすぐにわかった。
「メインストリートにあるのが海自さんじゃないのは」
「残念ですね」
「まあそこは置いておいてさ」
言っても仕方ないからである、薊もそのことはわかっている。それでその話題を置いておいてそのうえで話していくのだった。
「そのベースに入っても」
「休日の午前中ね」
「その時間にはですね」
「千円位でバイキング食えてさ」
そしてそのバイキングが、というのだ。
「肉料理も多くてサラダもあってさ、種類がとにかく多くて」
「味はどうなの?」
「アメリカって飯まずいってイメージあるだろ」
にかっとした感じの笑顔で朱美に答える。
「それが違うんだよ」
「美味しいのね」
「海軍だかららしいけれどな」
「あっ、海軍は御飯が美味しいの」
「そうらしいんだよ、それでさ」
「そのアメリカ軍のベースのバイキングもなの」
「美味いんだよ、これが」
こう話すのだった。
「中々おつなものだぜ」
「そうなのね
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