第十話
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的に叩き潰された。
「こ、これがMSの力何ですか?」
私は思わず、考えたことが口から零れでてしまった。
「そうだ。確かにMSの力もあるが、パイロットの腕前が機体の性能を余すことなく引き出したからこその結果だ」
悠君が、私の呟きに答えてくれた。彼はMSの性能だけでなく、パイロットの腕前がいかに機体を生かせるかが大事だと言う基本的な事を思い出させてくれた。
「次の試合は、ただの消化試合にしかならんだろうな」
「何でですか?」
「今までの試合を、模擬戦に出る衛士達全員が見ているだろう?なら、士気はがた落ちだ。やるだけ無駄だからな。イルマ中尉、ライデン少佐に繋いでくれ」
「かしこまりました。ライデン少佐、不動准将から通信です。繋がりました」
中央モニターに、金髪のスラリとした青年が映る。
「どうしました?何かありましたか?」
「ライデン少佐、マツナガ少佐に伝えてくれ。第三試合は無しになった。変わりにザクURー2のデモンストレーションをしてやってくれ」
「はあ?どうしてですか?」
「前の2試合での戦いぶりで、帝国軍側の士気が下がり過ぎた。これ以上叩くのは、失礼に値する。日付を変更して、後日時間があれば行う事とする。よろしいですね?巌谷中佐」
「分かりました。後日時間があれば第三試合を行う事としましょう」
「と、言うことだ。分かったな」
「了解しました。では、デモンストレーションの変則機動を見せて来ますよ」
「では、頼んだ」
そう告げると、モニターに何も映らなくなった。あの新型のザクの戦いは、後日確りと見せて頂いた。正直自分が対戦相手でなくて良かったと、心の底から思う戦いだった。
唯依sideout
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