第十話
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るは1機のみ。
「七号機致命的損傷大破。八号機致命的損傷大破。」
レーダーで周りを確認してみると、700メートル先に反応が写る。そちらに機体を向けてブーストダッシュで前進する。 バズーカをしまいヒートホークを右手に持って突撃する。不知火の方も突撃砲をしまい長刀を両手で握りしめて突撃してきた。お互いの中間辺りてぶつかり合い、激しい鍔迫り合いになる。ギシギシと武器の軋む音がする。
「なかなか、やるではないか」
「そちらこそ、日本人でもないのにこのような近接戦闘を挑んで来るとはな」
一旦離れて再度ヒートホークを右から左に払うも、相手も長刀を払いヒートホークを切り払った。「上手い。このように格闘戦を出来る者がいるとはな」
「ちい!短いオノを振り回す割にはやるではないか」
互いに距離を取り向き合う。
「貴様名はなんと言う?」
「沙霧尚哉中尉と申します。貴官はなんと申す?」
「アナベル・ガトー少佐だ。なかなか良い腕前をしているな」
「そちらこそ、日本人でもないのにこのように近接戦闘を望んでくるとは、舐められたものです」
不知火が新しい長刀を持って両手に握りしめて構える。
「違うぞ。此方の機体の性能上格闘戦でも、充分行けるからだ」
右手のヒートホークを握り直す。
「「いざ!」」
ブーストダッシュで不知火に向かって突撃する。不知火も此方に突撃してくる。お互いの間合いに入る。先に不知火が長刀を振り落とす。左に機体を傾けてギリギリの所で回避して、すれ違い様にヒートホークで腹部を切り裂く。
「私の勝ちだ」
「私の敗けか」
そのまま、不知火はそのまま崩れ倒れこむ。
「六号機腹部に致命的損傷大破。帝都守備連隊第一中隊全滅。アナベル・ガトー少佐の勝利です」
オペレーターの管制が聞こえてくるが、気にせずに語りかける。
「貴殿の腕前は、とても良かった。貴殿達と次に会うときは戦場で共に戦いたいな」
「私達を難なく倒した、アナベル少佐にそう言って頂けたのなら、まだまだ私の腕も捨てた物ではないようですね。次に会うときは共に戦場でBETAを倒しましょう」
機体を操作して、ブーストダッシュでハンガーへと戻った。
ガトーsideout
唯依side
たった今の戦いは夢でしょうか?たった1機のザクに帝都の守備を司る精鋭部隊が一つ帝都守備連隊第一中隊の12機の不知火が全滅しました。
「ゆ、夢か?」
「夢なら、覚めてくれ」
「あ、悪夢だ。悪い夢をみているのだ!」
周りの人達から声が上がる。佐官の一人が言った悪夢。そう。悪夢としか言いようがない戦いだ。たった1機の敵機を傷つけることすら、出来ないまま一方
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