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トワノクウ
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第二十九夜 巡らせ文(三)
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「『呪いによって長く生き長らえる肉体にされた模様だが、神通力は失われていない。坂守神社はこれを――』」

 キーワードは全て先日会った一人の男に収束する。
 蛇の妖の体を己の肉体と変え、銀朱の名を捨てて、寒村の山奥で一介の教師をしているあの人に。

「『これを30代目銀朱として迎える所存である』――!?」

 それは何て残酷な流転。



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