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魔法科高校の有能な劣等生

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「零さんは得意な魔法は何ですか?」

突然の一条からの言葉だった。
それに俺は少し驚き足が止まる。

「零さん?」

まさか行き成り突然に唐突に得意な魔法は何ですか?
と言われるとは俺は思いもしなかった。
自分の得意な魔法、それは一応プライバシーの問題があるため相当仲の良い関係で無いと普通は答えるのを
躊躇ってしまうがどうやら一条からしたら俺、無月 零と言う存在に躊躇いがないのだろ。

「得意魔法ですか?
そうだな重力変化とベクトル変換かな」

「重力変化とベクトル変換?
それってどちらも高等魔法の一種では有りませんか?」

流石、一条家の娘
魔法に関しても詳しい。

「確かに高等魔法の一種だけど無月家の家系は重力変化とベクトル変換を得意とする一族だからね。
小さい頃からちょっと努力すればすんなり出来る様になるんだよ」

ちょっとの努力
これは言い方によるが俺の場合は一種、簡単に一発で可能になった。
他の無月の者は何年も努力して使える様になると言うのに。

「逆に一条の得意魔法はなんだい?」

「風華でいいですよ。
そうですね私の得意魔法は風を操る魔法と言えばいいんですかね?」

疑問形で返って来た。
どうやら言いたくないのか魔法の種類が解っていないのか。
その二択、どちらにせよ一条 風華と言う存在が得意とする魔法は解らない。

「まだ自分の魔法の事が詳しく解ってないと言う事か?
それとも新発見の魔法かそれとも古代魔法の一種とか?」

「詳しくは不明なんですが恐らく古代魔法の一種だと思います。
昔、私の叔母が私と同じ魔法を使っていましたから」

「ならその叔母さんに聞いてみればいいじゃないか?
そうすれば一条の魔法の事が詳しく解ると思うのだが」

叔母が使っていたと言うの考えられるのは遺伝
魔法は子供より先の世代、孫やひ孫に遺伝しやすい。
一条 風華もそれの一種の人間で特別な人間の1人と言える。

「叔母は私が5歳に亡くなりました」

目の前の少女は口元は笑っているが目が笑っていない笑い方、視線は地面を向き止まった。

「す、済まない」

「い、いえ零さんは悪くないですよ!?
わ、私こそすいません」

俺の済まないと言う言葉でなんとかこの状況は打開出来たのか?
今度からは言葉を考えて発言して先の先まで予測しよう。

「あ、れは?」

一条 風華は指を前に向け何かを見たとアピールして来る。
俺はそれに自然に前を向き答える。

「あ、あの生き物ですか。
あれは猫と言う生き物です」

「ネコ?」

どうやら猫を知らないようだ。
初めて見る猫に一条は驚きを隠しきれない表情
そんな顔を隣で見た時の一条の顔は何故か解らないが
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